2020年4月現在、日本取引所に上場している企業の数は3,500以上にものぼります。

そのうちの多くは東京に本社を構えていますが、茨城県内に本社を置く企業もいくつか存在します。

最近ではあえて上場しない企業も増えていて、必ずしも「上場企業＝優良企業」といえませんが、株主数や時価総額など、各市場の審査基準をクリアしている上場企業は、社会的な信頼が高いといえるでしょう。

今回は茨城県内に本社を構える上場企業を集めました。どんな企業があるのでしょうか。

 

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1.茨城県の上場企業一覧

茨城県に本社を構える上場企業は13社ありますが、どんな企業がそろっているのでしょうか。

東証1部

東証1部には茨城県の上場企業の約半数にあたる、7社が上場しています。

めぶきフィナンシャルグループ（平均年収：約1,071万円）

めぶきフィナンシャルグループは常陽銀行と足利銀行を傘下に置いています。茨城県と栃木県ではシェア首位の金融機関です。

• 本社の所在地：水戸市南町
• 業種：金融業
• 平均年齢：48.0歳
• 平均勤続年数：23.0年
• 従業員数：15人

参考：「めぶきフィナンシャルグループHP」http://www.mebuki-fg.co.jp/

筑波銀行（平均年収：約570万円）

筑波銀行は関東つくば銀行と茨城銀行が合併してできた茨城県2番手の地方銀行です。基本的な銀行業はもちろん、最近では事業承継や遺言代行など手数料ビジネスにも力を入れています。

• 本社の所在地：つくば市竹園
• 業種：金融業
• 平均年齢：41.2歳
• 平均勤続年数：18.7年
• 従業員数：1,542人

参考：「筑波銀行HP」https://www.tsukubabank.co.jp/

ケーズホールディングス（平均年収：約506万円）

ケーズホールディングスは北関東を地盤に全国区へ店舗を拡大する家電量販店です新規出店に積極的で、昨年は最高純益を更新しています。郊外出店が特徴の企業です。

• 本社の所在地：水戸市桜川
• 業種：小売業
• 平均年齢：39.6歳
• 平均勤続年数：13.8年
• 従業員数：2,232人

参考：「ケーズホールディングスHP」https://www.ksdenki.co.jp/kshd/default.aspx

ジャパンミート（平均年収：約426万円）

ジャパンミートは茨城県を中心に関東近郊でスーパーを展開しています。また、業務用スーパーの「肉のハナマサ」や焼き肉店なども展開していて、イベントを開催するなど精力的な活動も目立ちます。

• 本社の所在地：土浦市卸町
• 業種：小売業
• 平均年齢：38.2歳
• 平均勤続年数：5.4年
• 従業員数：626人

参考：「ジャパンミートHP」http://www.japanmeat.co.jp/

ライトオン（平均年収：約422万円）

ライトオンは全国に展開する大手ジーンズカジュアルチェーンです。現在は全国の郊外ショッピングセンターに出店していて、新業態を育成しています。台湾に海外初出店を果たしました。

• 本社の所在地：つくば市吾妻
• 業種：小売業
• 平均年齢：32.4歳
• 平均勤続年数：9.8年
• 従業員数：1,019人

参考：「ライトオンHP」https://right-on.co.jp/

ジョイフル本田（平均年収：約486万円）

ジョイフル本田は茨城県を中心に、千葉、埼玉、群馬、東京、栃木と関東圏に進出する大手ホームセンターです。現在はペットやプロ業者向けの専門店を開業していて、営業増益幅も拡大しています。

• 本社の所在地：茨城県土浦市
• 業種：小売業
• 平均年齢：37.2歳
• 平均勤続年数：13.5年
• 従業員数：1,624人

参考：「ジョイフル本田HP」http://www.joyfulhonda.com/

株式会社アダストリア（平均年収：約450万円）

アダストリアは、全国にアパレルショップを展開している企業です。グローバルワークやローリーズファームといった20以上のブランドを手掛けています。

• 本社の所在地：茨城県水戸市
• 業種：小売業
• 平均年齢：31.4歳
• 平均勤続年数：5.7年
• 従業員数：4,482人

参考：「アダストリアHP」https://www.adastria.co.jp/ir/

 

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東証2部

茨城県で東証2部に上場している企業は2020年4月現在、存在しません。

マザーズ

茨城県でマザーズに上場しているのはわずか1社のみです。

CYBERDYNE（平均年収：約659万円）

CYBERDYNEは筑波大学発のベンチャー企業で、ロボットスーツ「HAL」の開発を行っていることで有名です。2017年にはHALが医療機器として承認され、病院で展開しています。

• 本社の所在地：つくば市学園南
• 業種：精密機器業
• 平均年齢：41.8歳
• 平均勤続年数：5.0年
• 従業員数：118人

参考：「CYBERDINE　HP」https://www.cyberdyne.jp/

JASDAQ（ジャスダック）

茨城県ではJASDAQに上場している企業が目立ちます。さらに2018年9月13日には、不動産業を営む香陵住販株式会社の新規上場（IPO）が決定しています。

助川電気工業（平均年収：約580万円）

助川電気工業は熱と計測に関する研究開発型メーカーです。熱制御技術に特化している助川電気工業は、溶融金属機器やMIケーブルが強みであり、現在は営業増益幅が拡大しています。

• 本社の所在地：高萩市上手綱
• 業種：精密機器業
• 平均年齢：44.8歳
• 平均勤続年数：20.7年
• 従業員数：199人

参考：「助川電気工業HP」http://www.sukegawadenki.co.jp/

暁飯島工業（平均年収：約588万円）

暁飯島工業は茨城県の設備工事で首位の会社です。土木・プラント建設をはじめ、ビル診断や保守・管理も行っています。茨城県だけではなく東京にも展開しています。

• 本社の所在地：水戸市千波町
• 業種：建設業
• 平均年齢：41.9歳
• 平均勤続年数：17.3年
• 従業員数：118人

参考：「暁飯島工業HP」http://www.eazima.co.jp/

香陵住販（平均年収：約539万円）

香陵住販は、茨城県水戸市に本社を構える不動産会社です。賃貸仲介、不動産売買、賃貸管理などをコア事業としています。

• 本社の所在地：茨城県水戸市
  
• 業種：不動産業
  
• 平均年齢：36.9歳
• 平均勤続年数：6.8年
• 従業員数：177人

参考：「香陵住販HP」https://www.koryo-j.co.jp/ir/

ワンダーコーポレーション（平均年収：約498万円）

ワンダーコーポレーションは、ゲームソフトやCD、文具を取り扱う「WondetGOO」や中古品の「REX」を展開する会社です。2018年3月にはRIZAPグループが傘下に入っています。

• 本社の所在地：つくば市西大橋
• 業種：小売業
• 平均年齢：42.6歳
• 平均勤続年数：15.8年
• 従業員数：573人

参考：「ワンダーコーポレーションHP」https://www.wonder.co.jp/corporation/

日本アイ・エス・ケイ（平均年収：約479万円）

日本アイ・エス・ケイは耐火金庫や歯科機器の製造・販売を行っています。金属加工などの広沢グループ傘下で、無借金経営をすすめています。

• 本社の所在地：つくば市寺具
• 業種：その他製品
• 平均年齢：38.5歳
• 平均勤続年数：14.2年
• 従業員数：263人

参考：「日本アイ・エス・ケイHP」http://www.king-ind.co.jp/

ホリイフードサービス（平均年収：約468万円）

ホリイフードサービスは北関東を地盤に、居酒屋やレストランチェーンを展開する会社です。現在は家族客向けに食事中心の業態開発を検討しています。2017年からは飲食TBIホールディングスの子会社になっています。

• 本社の所在地：水戸市中央
• 業種：小売業
• 平均年齢：36.4歳
• 平均勤続年数：7.4年
• 従業員数：184人

参考：「ホリイフードサービスHP」http://www.horiifood.co.jp

 

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2．上場の意味とそれぞれの市場の違い

株式市場に上場している企業を上場企業と呼び、それらの株式売買は、証券取引所を通じて行われています。

企業は株式を発行することで資金を調達し、事業活動を行います。

通常、借金をして資金調達をした場合、利息の返済義務がありますが、株式ではその必要がありません。

その代わり株主には、配当金を支払ったり、株主総会で会社の経営について意見をもらったりしているのです。

現在の日本市場は、東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQ（ジャスダック）の4つで構成されています。

それぞれの違いを理解しておきましょう。

東証1部

トヨタ自動車やソニー、任天堂など、日本を代表する大企業が上場しているのが、東証1部です。

東証1部の審査基準は4つの中でも最も厳しいため、社会的な信頼性は抜群です。

「上場企業＝東証1部」と考える人が多いようです。

東証2部

中堅企業が最初に上場しやすいのが東証2部です。

審査基準が1部よりも緩いので、まずは2部に上場し、その後1部への格上げを目指すのが一般的です。

マザーズ

「新興市場」ともいわれるマザーズは、まだ歴史の浅いベンチャー企業が多く上場しています。

審査基準は1・2部に比べて緩く、経営基盤よりも将来性が重視されています。

IT企業やサービス業がマザーズ銘柄の6割を占めています。

JASDAQ（ジャスダック）

JASDAQには、事業実績を認められたスタンダードと、将来性を見込まれたグロースの2種類があります。

スタンダードの方が審査基準は厳しいです。

マザーズ同様にベンチャー企業が多いイメージですが、50年以上もの歴史があるマクドナルドやセリアなど大手有名企業も上場しています。

3.上場企業に転職するメリット

上場企業を理解したところで、転職活動で上場企業を目指すメリットを把握しておきましょう。

 社会的な信用がある

上場企業は一定の審査基準をクリアした会社であるため、安定した経営、かつ将来性のある企業が多いです。

決算開示義務があるため、会社四季報やHPのIR情報などで会社の財務状況を把握できます。

上場企業に勤めているというだけで、住宅ローンなど融資の審査も通りやすいということもメリットだといえそうです。

仕事が進めやすいことも

知名度が高い上場企業に勤めていることで、クライアントに安心感を与え、商談の契約やアポイントメントが取りやすくなることがあります。

やりがいのある仕事ができる

上場企業の仕事には、何億、何十億円にも及ぶ大規模なプロジェクトに携われるチャンスがあります。

責任は重大ですが、仕事にやりがいを感じられるでしょう。

大きな仕事をこなすことで、年収アップも期待できます。

4.茨城県上場企業の最新事情

上場企業の信頼性は高いですが、必ずしも高年収や安定が約束されているわけではありません。

ただし、年収などの情報が会社四季報を通じてわかるというメリットがあります。

転職活動では上場企業だからといって飛びつかずに、さまざまなデータと比較して、本当に優良企業かどうかを見極めるようにしましょう。

 茨城県の平均年収は494.2万円

厚生労働省がまとめた「令和元年賃金構造基本統計調査」によると、茨城県の平均年収は494.2万円で、全国8位と平均よりもかなり高い順位につけています。

上場企業13社のうち、茨城県の平均年収を上回る企業は7社にのぼっていて、やはり上場企業は比較的高年収であるといえるでしょう。

 

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5.上場企業、優良企業に転職するならエージェントを活用する

茨城県の上場企業は金融やメーカー、小売りなど、さまざまな業種があります。

年収水準や業績も高水準である企業が多く、上場企業への転職を目指したいと考える人も多いでしょう。

地元の上場企業への転職を実現したいという方は、茨城県の転職に特化した転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

地元上場企業の求人を多く保有しているので、求人紹介だけではなく履歴書・職務経歴書の添削や面接対策といった、上場企業への転職のコツを伝授してもらえるはずです。

高倍率になりやすい上場企業への転職が幾分スムーズになるでしょう。

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