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転職が怖いのは当たり前。求職者が抱えがちな悩みとは
転職が怖いと感じるのは、実はあなただけではありません。
『エン転職』の「転職のきっかけ」実態調査によると、実に9割近い転職者が転職を考える上で、不安な点があると回答しています。このように、転職は何度も経験するものではないので、不安に感じるのも仕方ないのです。
一般的に、転職が怖くて一歩踏み出せない理由は、以下の3つが大きいとされています。
- 転職が決まらないのが怖い
- 書類選考や面接で落ちるのが怖い
- 転職先に馴染めるか不安
それでは、一つずつ確認していきましょう。
転職が決まらないのが怖い
転職活動が思うようにできないと「このまま転職できないのではないか」や「私は社会で必要とされていない」などネガティブな思考が頭をグルグル回るものです。
特に、書類選考で落選、採用面接で不合格などが続くと、気持ちを強く持つのが大変になってきます。さらに、転職活動が長期化すると、現在の仕事との両立も器用にこなしていかなければいけません。転職が決まらない場合は、方法や転職する理由を見直すことで軌道修正することをおすすめします。
書類選考や面接で落ちるのが怖い
書類選考では、「職歴・経歴が浅い」「資格欄に書くものがない」のような心配事は付き物です。このような不安があると、書類選考で自分が採用担当者にどのように判断されるのか、気が気でないはずです。
また、書類選考が通った後には、採用面接があるのがほとんどで、特に、以下のような不安が聞かれます。
- 前職を辞める理由を聞かれるのが怖い
- 前職を辞める理由をどのように伝えたら良いのか迷っている
- 志望動機を分かりやすく伝えられるのか心配
- 自分をきちんとアピールできるのか心配
上記のような不安に加えて、想定外の質問や志望動機を深堀りされるなど、面接の場では臨機応援に対応する必要があります。その際は、選考で重視されるポイントをあらかじめ把握しておいて、それぞれについて準備することが不安の解消につながります。
■面接・履歴で重視される項目
- 志望動機
- 自己PR
- 過去の仕事内容
- 仕事への取り組み姿勢
- 成果
- 取り組んだ期間
- 仕事を通じて学んだこと
転職先に馴染めるか不安
「転職したあとの人間関係を良好に築くことができるのか」を不安に思う方も、少なくありません。仕事をする上では、その部署に馴染む必要があります。しかし、「本当にできるのか」は、実際に入社しないとわかりません。
特に、前職で人間関係に悩んでいた方は、転職先で良い人と巡り会えるかどうかは、とても気になるポイントになるでしょう。
外的要因の対策を完璧にするのは難しいため、転職後に良好な人間関係を構築するためのコミュニケーション方法も意識しておくことをおすすめします。
■「職場に溶け込める人」の特徴
- コミュニケーションを大切にする
- 分からないことは積極的に質問する
- 職場のルールと情報をインプットする
- 職場の人間関係を把握する
- 無理をしない
※出典:DODA「転職1カ月、「職場に溶け込む」ためにしたい5つのこと」
怖くても転職をすべき人とは
次に、怖くても転職すべき人の特徴は以下のとおりです。
- やりたいことが明白で、そのための努力をしている人
- 現職の給与・待遇が明らかに悪い会社で働く人
- 長時間労働やハラスメントなど悪質な労働環境にいる人
それぞれ、なぜ怖くても転職すべきなのかを解説します。
やりたいことが明白で、そのための努力をしている人
やりたいことが明確になっていて、そのための努力をしている人は、転職先で自分の思い描いたキャリアを歩める可能性があります。例えば、あなたがやりたい仕事がマーケティングで、そのためにウェブ広告やサイト分析に関わる「ウェブ解析士」などのの資格を取得していたとします。
しかし、営業色の強い部署では、その資格を活かす機会がないかもしれません。このように、やりたいことのためにきちんと努力をしている人は、怖くても転職活動を始めて、自己実現を果たすべきだと言えるでしょう。
現職の給与・待遇が明らかに悪い会社で働く人
明らかに給与・待遇が悪い会社で働く人も、怖くても転職すべきです。納得いく給与や待遇で働くことができていなければ、常に不満を抱えながら仕事をすることになります。不満を抱えながら仕事をしていれば人間関係に悪影響を及ぼすかもしれません。また、仕事も最大限のパフォーマンスを発揮することは難しく、常にネガティブな考え方を持っていることは、精神衛生上良くありません。
ただし、額面の給料が低くても福利厚生などが充実している企業の場合、自身が思っているほど、待遇が悪くないケースもあります。そのため、転職前と後の会社の待遇について予めしっかりとリサーチする必要があるでしょう。
ちなみに、業界ごとに平均年齢とその平均年収がおおよそ示されていることが多いです。働きたい業界の平均年収を調べて現職の給与と大幅に差があるのであれば、転職で給料アップが見込めます。
あなたの能力や業務量に見合った給与待遇が得ることができれば、生活はより楽になり家族を助けることができます。
また、金銭的に余裕が生まれることで、さらなるキャリアアップのための自己投資をすることもできるでしょう。
長時間労働やハラスメントなど悪質な労働環境にいる人
長時間労働やサービス残業、パワハラ、セクハラなどの法律違反の行為が横行している会社で働く人はすぐにでも転職すべきです。このような悪質な労働条件の会社で働いていれば、遅かれ早かれ体を壊してしまいかねません。一度体を壊してからでは、仕事に復帰することも難しくなるでしょう。仮に、現在自己実現ができそうな業務ができていたとしても、体を壊してしまっては本末転倒。
また、あなたがやりたい仕事ができる環境は現在の職場だけとは限りません。転職活動を始めれば、広い世界があることに気づくはず。そのため、悪質な労働環境で働く人は怖くても転職活動を行い、健全な職場で自己実現を果たしてください。
転職をすべきでない人とは
次に、転職をするべきではない人の代表的な特徴を3つ説明します。
- 転職理由が明確でない
- 転職理由が現職の不平不満のみ
- 直近の課題を解決できていない
それでは、それぞれの特徴を確認していきましょう。
転職理由が明確でない人
「ただなんとなく転職したい……」と考えて、転職するのは危険です。明確な理由がなければ、書類選考や面接の場面で、中身のない転職理由を述べることになります。
転職する理由が明確でなければ、採用担当者を納得させられる熱意に溢れた志望動機を伝えることも困難です。また、表面的に志望理由をとりつくったとしても、面接の場面では気づかれてしまうことも珍しくありません。
「どうしてこの企業に就職しようと思ったのか?」や「この仕事を通じてどんなことを成し遂げたいのか?」などを、採用担当者に深堀りされたら、答えられない可能性が高くなってしまうでしょう。
このように、転職理由が明確ではない人は、まだ転職する時期ではない可能性があります。そのため、転職したい気持ちが漠然とある人は、「なぜ自分が転職したいのか」を自己分析することをおすすめします。
転職理由が現職の不平不満だけの人
転職したい理由が現職の不平不満だけの場合は、転職するべきとは言えません。例えば、以下のような転職理由のみのケースは要注意です。
- 会社の制度で納得がいかないところがある
- 仕事がきつすぎる
- 会社の人間関係が嫌だ
このように、現職の不平不満ばかり出てきて、「転職してどのようなことを実現させたいのか?」をイメージできていないケースも多いです。実際、あなたの理想を完璧に叶えられる会社は、そう見つかることはありません。
そして、今の状態から逃れるために転職を考えている人は、転職先でも同じような不平不満を持つ可能性があります。転職を成功させたいのであれば、現職への不平不満だけでなく、将来のキャリアアップを見据えた視点を持ちましょう。
直近の課題を解決できていない人
直近の課題を解決できていない場合も、まだ転職すべきではありません。例えば、ノルマや成績的な課題を十分に達成できていない状態では、自身の成長機会を逃してしまい、ほかの会社でも同じく結果を出せない可能性があります。
また、社内でのコミュニケーションのとり方や商談先との取引のやり方などに課題があるのであれば、できる限り現職で解決するように努力しましょう。というのも、このような課題解決能力はどの会社でも必要なものであり、転職してもいずれ直面する可能性があるからです。そのため、現職で解決できそうな課題は、転職する前に克服しておきましょう。ちなみに、課題解決のために尽力した経験は、転職活動でのアピールにもつながります。
前向きに転職活動するための4つのポイント
ここで、怖くても前向きに転職するための4つのポイントを紹介していきます。
- 自身のキャリアや働き方について考えてみる
- 第三者に相談する
- 転職サイトに登録し情報収集を始める・在職中に転職活動を始める
それでは、それぞれのポイントを確認しましょう。
自身のキャリアや働き方について考えてみる
日々仕事に追われていれば、今後のキャリア形成を熟考することも難しいでしょう。そのため、転職活動をきっかけに改めてキャリアについて考え直してみましょう。例えば、以下のような考えに至るかもしれません。
- 今の仕事に近い仕事をそのまま続けて、キャリアアップをしたい
- 別の業種に転職してキャリアチェンジをしたい
- Uターン転職をして、子育ての両立や家族との時間を大切にしたい
このように、将来の働き方を考えた時に、人によって自己実現の方法は千差万別です。「将来どのような仕事をしたいのか」や「将来のキャリアのために何をするべきなのか」を転職活動の機会に前向きに考えてみましょう。
第三者に相談する
「転職したいけど何からどう手をつけていいかわからない」と一人で悩んでいると、間違った選択をしてしまうこともあります。そんなときは、すでに転職したことがある知人などに話を聞いたり、意見を求めましょう。
その際は、数多くの転職支援実績から成功ノウハウを保有している転職エージェントに登録するのもアリです。転職エージェントはいっさい費用がかかりませんので、登録しておいて損はありません。
しかも、転職エージェントは、一般公開されていない求人を持っていることも多いです。そのため、自分が本当にやりたい仕事を見つけるのに適したサービスと言えます。
さらに、無料で履歴書の添削、面接の練習を行ってくれる転職エージェントがほとんどです。転職のプロであるコンサルタントが、無料であなたのキャリアアップ・チェンジをサポートしてくれるので、使わない手はないでしょう。
在職中に転職活動を始める
最後のポイントは、在職中に転職活動を始めることです。その理由は、転職がスムーズにいかないこともあるからです。退職してから転職活動をスタートする場合、転職期間が長期化すると、その分無収入の期間も長くなってしまいます。
収入がない状態だと、転職に焦りが生じ、正しい選択ができなくなってしまうかもしれません。それでは、今よりも良い環境を求めたやってきた転職活動が台無しになってしまうでしょう。退職するのは、転職が決まってからでも遅くはありません。そのため、転職先が決まるまでは、現職と転職活動を同時並行で行いましょう。
怖くても転職すべき人もいる!前向きにチャレンジしよう!
怖くても転職をすべき理由や転職すべき人の特徴を詳しく解説しました。初めての転職は、不安があって当然です。怖くても、前向きな気持ちを持って転職に臨む必要があります。
前向きに転職活動を行うには、転職エージェントの活用がおすすめです。無料で利用できるうえに、転職コンサルタントが悩みや不安の解消をサポートしてくれるので、不安なく転職活動を進められるでしょう。
ヒューレックスでは、数ある転職エージェントの中でも、転職することがその人の将来にとってメリットがあるかどうかを見極めております。転職希望者にとって、現職をやり続けるほうがその人のキャリア形成には向いていると判断すれば、転職をおすすめしないこともあります。
ぜひ、自分が転職すべきかどうかわからない……とお悩みの方は、ぜひヒューレックスにお問い合わせください。
この記事の監修
神谷 貴宏
愛知県出身。大手証券会社、半導体商社の営業を経て、総合人材サービス会社へ入社。 仙台支店での勤務後、大型派遣案件の企画から運用に従事。その後、会社の中核を担う“正社員”のサポートに携わりたいという思いが強くなり、ヒューレックスの設立に参画する。 17年余りにわたるコンサルタントの経験の中で3,000名を超える方々をサポート。個々人の”キャリア”だけでなく”価値観”を大切にしている。
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