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青森県は物価が安く、広々と暮らせるエリア
本州の最北端に位置する青森県は、りんごやせんべい汁といったグルメのほか、ねぶた祭りを始めとした伝統的な祭事など、観光客に人気の地域ですが、住みやすさを考えた時どのような特徴があるかを確認していきましょう。
人口減少率はワースト2位
総務省統計局の調査では、令和元年における青森県の人口は約124万人であり、総人口では47都道府県中31位であることが分かります。
また、同データから対前年比における人口増減率を見てみると、全国平均がマイナス2.2ポイントなのに対し、青森県はマイナス13.1ポイントと秋田県の減少幅に次ぐワースト2位となっています。
東北地域全体の人口が減少していることから、首都圏に上京する人が増えていると考えられるので、相対して青森県で仕事が探しやすくなっているとも言えます。
県面積は全国8番目の大きさを誇る
青森県の面積はおよそ9,600㎢であり、全国で8番目の大きさを誇ります。人口の少なさを合わせて考えると、県民一人当たりの土地が広いのでストレスフリーな環境で暮らせる広さがあると言えるでしょう。
面積が広いことに加え、三方別々の海に面している関係で、青森県の中でもエリアによって気候は大きく異なります。特に冬はどのエリアも厳しい寒さを感じますが、県央部にある奥羽山脈を境に日本海側では冷たくて湿った風が吹き、太平洋側では乾いた風が吹くといった特徴があります。青森県に移住する場合は、勤め先も重要ながらどこに住むかも非常に重要であると言えるでしょう。
住居物価指数は全国の中で最も低い
青森県の物価は全国平均に対して低くなっています。総務省が2020年に公表した「小売物価統計調査票(構造編)/令和元年結果」では、全国平均を100とした時、青森県の物価指数(総合)は98.4ポイントです。この数値を東北地域の他の県と比較すると、秋田県と並んで最も低い物価であることが分かります。
また、住居の項目で見ると86.0ポイントと全国の中でも低い物価となっていますので、月々の住居費を抑えて住むことができます。一方、光熱・水道の指数は全国で6番目に高いことから、厳しい冬を暖房で乗り越える必要があることが考えられます。
約74%の世帯が通勤時間30分未満
青森県には公共交通機関が走っているものの、その交通網は十分とは言い切れませんので、車移動が必須です。会社によっては車通勤を認めている場合もありますので、求人に応募する際は必ずチェックしておきましょう。
また、総務省の「平成25年住宅・土地統計調査」では、青森県で働く人で通勤時間が「30分未満」と回答した世帯の割合は約74%となっているので、都会でよくある通勤ストレスを感じずに通勤ができている人が多いことが分かります。
移住や育児に関わる支援制度が整っている
青森県では移住・ビジネス・育児などの支援制度が整っています。空き家を活用して移住促進を行っている「空き家バンク」制度や、移住世帯に住居購入費用の一部を支援する制度があるので、初期費用を抑えて青森県に移住することが可能です。
また、子育て世帯に対して住居費を中期的に補助する制度もありますので、長く住み続けやすい体制が整っているのが魅力です。
他にも、移住体験制度を設けている自治体もあり、移住後の生活感を把握したい場合に有用な制度もありますので、気になる人は「青森県の公式サイト」をご覧ください。
青森県の転職市場
居住費が全国で最も低く、自然豊かな地域ですので、青森県に移住することでのんびりとした生活を送れると考えられますが、転職市場はどうでしょうか。
ここからは青森県の転職市場について、官公庁のデータを元に解説します。
青森県の平均年収は371万円
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」によると、青森県の平均年収は371万円です。全国の平均年収が451万円ですので、それよりも低い数値となっています。また、47都道府県で見ると最も平均年収が低くなっているのが特徴です。
平均年収は都道府県によって偏りが出ますが、だからといって青森県で転職が原因で必ず年収が低くなるということではありません。転職エージェントの活用により、自分の希望年収を満たした求人を見つけることが大切です
青森県の有効求人倍率は1.06倍
青森労働局によると、令和3年度6月の有効求人倍率は1.06倍となっており、前年同月に比べて0.15ポイント上昇しています。
有効求人倍率が1.0倍よりも高いということは、求職者よりも求人数の方が多いことを表しているので、青森県では転職しやすいと考えられます。
同レポートでは、様々な業種で求人数が増えていることを報告しており、キャリアチェンジをしたいと考える人でも応募先が幅広いといった魅力があります。
青森県の求人の特徴
青森労働局の調査をまとめると、青森県では「不動産・建設系」「メーカー系」「商社・流通・小売系」の順に求人が多いことが分かります。地方に特化した転職エージェントサービスを展開するヒューレックスに掲載されている求人情報を元に、青森県の求人の特徴を解説します。
青森県で求人の多い職種は「営業職」「機械・電気系技術職」
青森県では、「営業職」「機械・電気系技術職」の求人が多くなっています。営業職は青森県に限らず、全国的に求人数の多い職種です。また、機械・電気系技術職の求人が多いのは、各メーカーが郊外に工場を構えていることが起因しています。
一方、求人数が少ない職種は「Web/クリエイティブ職」、「技術職(メディカル/化学/食品)」であり、これらの職種で転職を考えている人は、応募先を見つけることに苦戦する可能性があります。
ヒューレックスが取り扱っている青森県の求人はこちらからご覧ください。
青森県の求人の約4割は青森市の求人
市町村郡別で求人を見ると、約4割の求人が青森市で募集されています。そのため、通勤ストレスを感じずに通勤したい場合は、青森市の近くに移住することをおすすめします。
また、市町村郡によっては、希望条件に合致する求人数がゼロの場合もあります。もし青森市以外で移住したい地域が決まっている場合は、そのエリアの近くで求人募集がされているかを必ず確認しておきましょう。
青森県で高年収が狙える業種は「サービス系」「医療・介護・福祉」
青森県では、「サービス系」「医療・介護・福祉」業種の平均年収が高い傾向にあります。もし転職で高年収も狙いたいという場合は、これらの業種に絞った転職活動を検討してみてください。
もちろん高年収の求人は採用倍率が高くなりやすいので、転職対策は念入りに行う必要があります。初めての転職活動で不安という場合でも、転職エージェントを活用することで内定可能性を高めることができます。
青森県に転職、移住するメリット
ここからは、青森県の地域特色や転職市場から考えられる、青森県に転職・移住するメリットについて解説します。
- 居住費を抑えて生活ができる
- 通勤ストレスも少なくのびのび暮らせる
- 転職しやすい市況感である
- 求人によっては高年収の転職も狙える
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
メリット①居住費を抑えて生活ができる
青森県の住居物価指数は全国で最も低いことから、居住費を抑えて生活ができるメリットがあります。毎月の固定費の中でも大半を占めることになる居住費を下げられれば、転職後の年収が同じか下がっても手元に残るお金は多く残る可能性が高まります。浮いたお金を貯金に回すことで、老後生活を安心して暮らせるようになるでしょう。
メリット②通勤ストレスも少なくのびのび暮らせる
青森県は人口が少ない上に、通勤時間が30分未満の世帯が約74%を占めているので、毎日の通勤ストレスが少なくなります。
また、土地面積も全国8番目の大きさで、四季の美しさを堪能できる土地柄のため、休日は自然に囲まれてリフレッシュしながら働くことができるでしょう。
メリット③転職しやすい市況感である
青森県の有効求人倍率は1.06倍で、求職者よりも求人数が多い状況となっています。従って、転職を成功させやすい市況感であるといったメリットがあります。
しかし、職種によって転職難易度が変わることは注意が必要です。青森県では「営業系」「機械・電気系技術職」の求人は多いものの、「Web/クリエイティブ系」「技術系(メディカル/化学/食品)」の求人は少ないため、相対的に転職難易度が高まります。
求人数が少なく、転職難易度が高い職種に応募する場合は、転職エージェントの活用がおすすめです。
メリット④求人によっては高年収の転職も狙える
厚生労働省のデータでは、青森県の平均年収が371万円だとされていますが、転職エージェントはそれ以上の年収で募集されている求人が少なくありません。そのため、求人選択を間違えなければ高年収の転職も狙うことができます。
ヒューレックスが保有する職種で見ると、それぞれ平均年収は営業系で494万円、機械・電気系技術職で568万円となっています。青森県で高年収を狙う転職をしたい人は、青森県の転職に強い転職エージェントの「ヒューレックス」に登録してみてください。
青森県に転職する際の注意点
青森県の転職・移住についてメリットを解説しましたが、デメリットも存在します。数年〜数十年の生活を考えて移住を行わないと、「こんなはずじゃなかった」といった思わぬトラブルに繋がることもありますので、デメリットもしっかり認識しておきましょう。
- 県民性や方言に慣れる必要がある
- 公共交通機関が少ない
それぞれについて詳しく解説しましょう。
注意点①県民性や方言に慣れる必要がある
郊外では方言が使われることも珍しくありませんが、青森県の方言は特になまりが強いと言われています。青森県では主に「津軽弁」「下北弁」「南部弁」の3つの方言が使われており、首都圏に住む人がこれらの方言を聞いても、意味が通じない可能性が高いです。
また、県民性も違う可能性があり、何も知らないまま移住してしまうと、慣れるのに苦労してしまうでしょう。移住まで時間があれば、青森県が設けている移住体験ツアーに参加してみて、実際に青森での生活を具体的にイメージするようにしてください。
注意点②公共交通機関が少ない
青森県は公共交通機関の本数が少なく、移動には車がよく使われます。そのため、車の運転ができなかったり、苦手という人は青森の生活で不便を感じかねません。もし不自由なく運転できる人であっても、ちょっとスーパーに行くだけでも車を出さなければならず、交通の不便さに嘆いてしまうかもしれません。
青森県への移住・転職を成功させるポイント
最後に、青森県への移住・転職を成功させるポイントについて解説します。
- 移住したいエリアを具体的にいくつか絞る
- 内定をもらってから移住する
- 転職対策をしっかり行う
- 転職エージェントを利用する
それぞれ詳しく見ていきます。
移住したいエリアを具体的にいくつか絞る
青森県は面積が広く、住む場所によっては大きく生活が変わってしまいます。また、転職の観点で見ると、市区町村郡によっては求人がそもそも無い場合がありますので、転職ができない可能性も出てきます。あらかじめ移住したいエリアを絞っておくことで、家探しも求人探しもスムーズに行えます。
内定をもらってから移住する
移住してから転職活動をすると、継続的な収入が途絶えてしまいますので、転職活動を焦って行わなければいけなくなります。焦って転職活動をしてしまうと、自分の希望条件とは離れた会社に転職してしまいかねませんので、内定をもらってから移住するようにしましょう。
転職対策をしっかり行う
青森県の有効求人倍率から、転職しやすい市況感であると解説しましたが、だからといって誰でも簡単に転職が成功するということではありません。応募書類の作成や模擬面接など、転職対策を入念に行わなければ内定は獲得できないでしょう。
初めての転職活動で、転職対策をどのように行えばいいか分からないという人は、総合的な転職サポートを行っている「ヒューレックス」のサービスをご利用ください。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは転職サポート以外にも、通常は公開されていない「非公開求人」の紹介を行っています。優良な案件は非公開求人として募集されているケースも多く、少しでもいい条件で転職したい場合は転職エージェントの利用がおすすめです。
また、転職エージェントによって紹介できる求人の種類や数は大きく異なります。転職しようとしている地域の求人に強い転職エージェントを利用することで、理想の転職に一歩近づけるでしょう。
青森県への移住・転職はしっかりと考えて行おう
青森県は物価や住居費が安く自然も多いため、月々の支出を抑えつつリラックスした生活を送れます。しかし、地域特性を把握した上で移住してしまうと、自分の理想とはかけ離れた日々を送らなければいけなくなりますので、入念に検討を行いましょう。
また、転職を後悔なく成功させたい場合は、青森県の転職事情に詳しいヒューレックスの利用がおすすめです。カウンセリングから転職先への入社まで完全無料でサービスの利用ができますので、お気軽にご相談ください。
この記事の監修
吉田 康介
青森県青森市出身。東北学院大学経済学部を卒業後、小売業、サービス業を経験し、その後大手広告店営業をしていた。前職では求人広告の法人営業を担当しており、企業のアルバイト、パート採用のお手伝いをしてきたが、もっと求職者にも寄り添いたいという思いと、子供が生まれたこの土地宮城県で、東北全体を盛り上げていきたい、同じく転職で悩んでいた人たちの手助けをしたいと思い、ヒューレックスグループに入社。 仙台で経験した求人の知識と転職に関しての知識を増やすため日々勉強中である。
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