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埼玉県は都会と田舎の暮らしを両方体験できる
埼玉県は、都心が近く自然も多い地域で、都会と田舎それぞれの暮らしを楽しめます。東京都へのアクセスがしやすく、温暖な気候で農業が盛んな一面もあるのです。これらの特徴や魅力を詳しく解説します。
晴れの日が多く温暖な気候
埼玉県は全国的に晴れの日が多く、温暖で過ごしやすい気候が特徴です。2018年に総務省が発表した「統計でみる都道府県のすがた2018」によると、埼玉県の「年間快晴日数」は全国1位でした。年間降水量も1,301mmと全国で8番目に少なく、農業に適した環境であるため、埼玉県では就農を目的とした移住者も多くいます。
都心へのアクセスがしやすい
埼玉県は、東京都や神奈川県などの都心部と隣接しているため、都会へのアクセスが良好です。埼玉県の主要駅から東京都の主要駅までは、20〜40分圏内で移動できます。埼玉県の主要都市から東京駅、新宿駅へのアクセス時間は以下の通りです。
駅名 | 所要時間(電車) |
---|---|
・大宮駅〜東京駅 ・大宮駅〜新宿駅 |
・24〜46分 ・32〜41分 |
・浦和駅〜東京駅 ・浦和駅〜新宿駅 |
・25〜36分 ・26〜31分 |
・川口駅〜東京駅 ・川口駅〜新宿駅 |
・25分 ・22〜27分 |
・川越駅〜東京駅 ・川越駅〜新宿駅 |
・54分〜1時間11分 ・42分〜1時間2分 |
・熊谷駅〜東京駅 ・熊谷駅〜新宿駅 |
・38分〜1時間18分 ・1時間3分〜1時間18分 |
東京都で仕事をしながら田舎への移住を考えている人にとって、埼玉県は魅力的な立地と言えるでしょう。
埼玉県独自の農業支援制度がある
埼玉県では、「埼玉で農ある暮らし」という就農支援制度があります。温暖な気候で農業をしやすい環境のため、農業に興味がある人が集まりやすいのです。
埼玉県で農業を始める人は年々増え続けており、新規就農者は毎年300人以上もいます。
具体的な農業支援制度の内容は、以下の通りです。
- 各市町村に就農相談窓口を設置
- 就農相談会・セミナーの実施
- 就農体験制度
- 埼玉県農業大学校、就農予備校での学習
- 農業関連企業の斡旋
など、農業をすでに始めている人、これから始めようと考えている人への充実した支援制度が整っています。
子育て支援制度が充実している
埼玉県には充実した子育て支援制度があり、安心して子育てができます。「埼玉県子育て応援行動計画」を策定し、多様な生活スタイルに合わせた様々な取り組みを行っています。
埼玉県の子育て支援内容は、以下の通りです。
支援名 | 支援内容 |
---|---|
赤ちゃんの駅設置 | 埼玉県内のスーパーや病院などの施設に無料でおむつ替えや授乳ができるスペースを設置 ※令和3年3月31日時点で6,181カ所設置済み |
幼児教育・保育の無償化 | 幼稚園、保育所、認定こども園などの利用を無償化する制度 ※各種条件あり |
子育て短期支援事業 | 保護者の入院、冠婚葬祭などの突発的な事情があった場合、各市町村の施設で1週間程度子供を預けられる制度 ※各種条件あり |
幼児教育・保育の無償化 | 幼稚園、保育所、認定こども園などの利用を無償化する制度 ※各種条件あり |
上記の支援以外にも、子育てに関する多くの取り組みを行っている埼玉県は、安心して子育てができる環境と言えるでしょう。
移住支援制度が充実している
埼玉県は、移住者へ向けて様々な支援をする「移住支援制度」も充実しています。就農支援、子育て支援以外にも、県と各市町村が連携して地域の活性化を目指しています。
埼玉県の各市町村で実施している移住支援制度は以下の通りです。
支援名 | 支援内容 |
---|---|
空き家リフォーム等工事助成金(秩父市) | 空き家バンクに登録された市内の空き家等を購入し、住民票を移した人を対象に、リフォームに要した金額の1/2の額、50万円の補助金を支給する制度 |
行田市移住・定住プロジェクト(行田市) | ・移住・定住相談窓口の設置 ・空き家バンク制度を実施 |
農のある暮らし飯能住まい(飯能市) | 飯能市で生活しながら農業に関する様々な体験ができる制度 |
居住UIJターン促進事業(加須市) | 自分や親族が所有する市内の土地を住宅開発する場合、開発資金が免除される制度 |
本庄市住まいる応援金(本庄市) | 40歳未満の移住者で、市内に初めて住宅を取得し定住する場合、最高で43万円を支給する制度 |
上記以外にも、色々な支援を実施している市町村がたくさんあるので、HP等の詳細を確認してみてください。
埼玉県の転職市場
安定した移住生活を送るためには、仕事を安定させる必要があります。平均年収、有効求人倍率を元に、埼玉県の転職市場を解説します。今の収入と移住後の収入を比べ、具体的な生活水準をイメージしておきましょう。
埼玉県の平均年収は478.5万円
厚生労働省が公表している「2019年の賃金構造基本統計調査」によると、埼玉県の平均年収は478.5万円で、全国13位でした。全国的に高い給与水準であると言えます。
埼玉県の有効求人倍率は1.08倍
埼玉労働局が発表した2021年6月の有効求人倍率は「1.08倍」でした。コロナウィルスの影響により、2020年度の有効求人倍率は低下傾向でしたが、2021年に入ってから少しずつ上昇しています。2021年の4、5、6月は特に伸びています。今後も、緩やかな上昇に期待ができるかもしれません。
埼玉県の求人の特徴(ヒューレックス調べ)
埼玉県での仕探しをする上で、転職情報は欠かせません。埼玉労働局の調査をまとめると、埼玉県では「医療・福祉系」「建設系」「卸売り・小売系」「製造系」の順に求人が多いことがわかります。
埼玉県の転職エージェント「ヒューレックス」に掲載されている求人を元に、「求人の多い職種」や「求人が集中している地域」をみていきましょう。
埼玉県の求人は技術職、営業職の求人が多い
埼玉県の求人は、技術職、営業職の求人が多く、特に「電気」「電子」「機械」の製造メーカーの求人が多くを占めています。埼玉県で転職を考えており、上記の職務経験がある場合は、転職先を絞ってリサーチすると効率の良い転職活動を行えるでしょう。ヒューレックスに掲載されている求人の中から、自分に合った企業を探してみてください。
さいたま市、川口市、川越市に求人が集中している
埼玉県の求人は、さいたま市、川口市、川越市に集中しており、県庁所在地であるさいたま市は特に求人が集まっています。東京都へのアクセスが良い川口市、川越市、熊谷市、所沢市も求人が多く、立地や交通の便が多い地域に企業が集まりやすいという結果になりました。
高年収を狙うなら「サービス系」「IT・通信・インターネット系」
埼玉県で高年収を狙うなら、サービス系・IT・通信・インターネット系の業種を選ぶと良いでしょう。ヒューレックスに掲載されているサービス系の平均年収は732万円で、IT・通信・インターネット系は686万円と、高水準の平均年収であることがわかりました。
ただし、給与が高いということは、求められるスキルや経験の質も高くなります。自分の前職での職務経験と、求人内容をよく照らし合わせることが大切です。
ヒューレックスが取り扱っている埼玉県の求人はこちらからご覧ください。
埼玉県に移住・転職するメリット
埼玉県の生活環境、転職市場などをまとめると、転職・移住する主なメリットは以下の4つです。
- 安心して子育てができる
- 農業をしやすい環境・制度が整っている
- 移住支援制度が整っている
- 都心へのアクセスが便利で、求人の幅が広がる
メリットを1つずつ解説します。
メリット①安心して子育てができる
埼玉県には豊富な子育て支援制度があるため、移住後も安心して子育てできる環境が整っています。
埼玉県が行っている子育て支援制度は、以下の通りです。
- 乳幼児のおむつ替えや授乳ができるスペースが6,000箇所以上設置されている
- 幼稚園、保育所、認定こども園などの費用がかからない
- 保護者に突発的な用事が発生した場合、子供を預けられる施設がある
- 移住後、空き家バンクを購入、住民票を移した場合、リフォーム費用の1/2が支給される
埼玉県に住む子供や保護者が安心して暮らせるように、さまざまな制度を積極的に実施しています。
メリット②農業をしやすい環境・制度が整っている
埼玉県は、温暖な気候と就農支援によって農業をしやすい環境・制度が整っています。年間を通して晴れの日が1番多い県であり、降水量も全国で8番目に少ないため、農作物を育てるのに最適な環境です。農業に適した環境を活かすために、就農支援として以下の制度を実施しています。
- 各市町村に就農相談窓口を設置
- 就農相談会・セミナーの実施
- 就農体験制度の実施
- 埼玉県農業大学校、就農予備校での学習
- 農業関連企業の斡旋
環境、支援が充実している埼玉県には、就農を目的とした移住者が年々増えています。
メリット③移住支援制度が整っている
埼玉県は、移住者を増やすための支援が整っています。空き家を活用した助成金制度や、移住に興味がある人の相談窓口設置など、移住後の安定した生活をサポートしてくれる支援制度が利用可能です。
「子育て支援」「移住支援」「就農支援」といった豊富な支援制度を積極的に実施している点は、埼玉県へ移住する大きなメリットと言えるでしょう。
メリット④都心へのアクセスが便利で、県外の求人にも応募できる求人の幅が広がる
埼玉県は、東京都や神奈川県へのアクセスが非常に便利です。埼玉県に住みながら、都心の企業で仕事をしている人も多くいます。移住後の仕事探しも、埼玉県だけでなく都心の企業も選択肢に入るので、結果的に応募できる求人数が増え、自分が希望する条件にマッチングした企業へ転職できる可能性も上がるでしょう。
埼玉県に移住・転職するデメリット
埼玉県への移住・転職はメリットだけでなく、デメリットも存在します。メリット・デメリットを踏まえた移住計画を立てることが大切です。
本記事で紹介する埼玉県のデメリットは、以下の2つです。
- 家賃・物価が高い
- 公共交通機関が混みやすい
それぞれ詳しく解説します。
デメリット①家賃・物価が高い
埼玉県は、全国的に家賃・物価が高いため、他県に比べて生活費が高いというデメリットがあります。
総務省が発表した「2019年小売物価統計調査(構造編)」のデータによると、埼玉県の物価は全国で3番目に高く、1位は東京都、2位は神奈川県という順位でした。元々、東京都や神奈川県で生活している人は、あまり大きな問題ではないでしょうが、その他の県から移住してきた人にとっては、負担に感じるかもしれません。
埼玉県へ移住する前は、収入と生活費のバランスをしっかりと確認することが重要です。
デメリット②公共交通機関が混みやすい
埼玉県は、都心へのアクセスが便利な反面、公共交通機関が混雑しやすいというデメリットもあります。通勤時に多くの人がバスや電車を利用するため、一時的な混雑は避けられません。
国土交通省が調査した「都市鉄道の混雑率調査結果」によると、東京県の都市鉄道の平均混雑率は「163%」に対して、埼玉県と東京都をつなぐ埼京線と京浜東北線の混雑率は「180%」を超えています。
出典:国土交通省|東京圏で混雑率180%超の路線が12路線から11路線へ
混雑が苦手な人は、通勤ラッシュの時間帯からズラして公共交通機関を使うと良いでしょう。
埼玉県への移住・転職するを成功させるポイント
生活環境、転職市場それぞれに魅力がある埼玉県への移住・転職を成功させるためには、以下4つのポイントが重要です。
- 収入と支出のバランスを念入りに計算する
- 交通の便や都心へのアクセス方法を確認しておく
- オンライン面接を実施している企業を選ぶ
- 転職エージェントを利用する
4つのポイントを実践し、移住後の安定した生活を送りましょう。
収入と支出のバランスを念入りに計算する
埼玉県へ移住する前には、収入と支出のバランスを念入りに計算しておきましょう。埼玉県は、地方と比べると物価・家賃などの生活費が高いので、今までと同じ給与で同じレベルの生活をするのは難しいかもしれません。
したがって、移住先の物価や家賃相場を事前にリサーチし、「どれくらいの収入が必要か?」を逆算することが大切です。移住後に金銭面でのストレスを抱えないためにも、前もって準備をしておきましょう。
交通の便や都心へのアクセス方法を確認しておく
埼玉県は、公共交通機関が混雑しやすい特徴があります。朝の通勤時に東京都へ移動する場合は、特に混雑しやすいです。通勤時間をズラしたり、他の移動手段がないかをリサーチしたりして、混雑を避ける手段を確保しましょう。
オンライン面接を実施している企業を選ぶ
転職を成功させるポイントの1つは「オンライン面接を実施している企業」に応募することです。オンライン面接は自宅で受けられるので、企業へ直接行く時間や費用が抑えられます。効率的に多くの企業面接を受けることで、自分に合った企業を見つけられると同時に、内定率も上がるでしょう。
転職エージェントを利用する
埼玉県での転職を成功させるためには、転職エージェントの利用が有効です。見知らぬ土地への移住・転職は、想像しているよりも時間や労力がかかります。移住の準備が思ったよりも大変で疲れ果ててしまい、転職活動を雑に行ったり、リサーチ不足でミスマッチングを起こしたりするケースは多いようです。
転職エージェントを利用すれば自分で求人を探す必要はなく、希望条件に合う求人を探して提案をしてくれるため、時間の短縮につながります。
また、応募書類の添削や面接対策も全て無料でサポートしてくれるので、転職成功率も上がるでしょう。満足の行く転職を効率的に行いたいと考えている人は、転職エージェントの利用がおすすめです。
埼玉県への移住・転職は事前のリサーチを入念に行おう
埼玉県の移住・転職を成功させるためには、事前のリサーチが大切です。移住先の家賃・物価に合わせた転職先を選び、安定した基盤を整えましょう。
埼玉県に特化した転職エージェントである「ヒューレックス」は、地元の企業、銀行と深い繋がりがあるため、一般には公開されない優良求人を紹介できます。
自分のスキルや経験を活かした求人を見つけて、転職前より良い条件で転職したい人は、ヒューレックスの無料相談をぜひご活用ください。
この記事の監修
長尾 昌治
私大卒業後、埼玉県の地域金融機関に入社。融資審査・渉外・経営再建支援等の業務を担当し、企業の様々な課題解決に務める。その後、中堅和食外食チェーンの経営企画部で業務改革やIT企画の経験を経て、ヒューレックスに入社。転職希望者と企業の"最高の出会い"を通じて地域や経済の発展に貢献すべく、転職支援に従事している。
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