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豊かな移住生活を期待できる富山県
日本一の持ち家率と住宅延べ面積が示すように、富山県の居住水準は全国でもトップレベルです。そのうえ、富山県は豊かで美しい自然環境に囲まれているため、充実した移住生活を期待できます。
持ち家率と住宅の広さは日本一
総務省が実施した「平成30年住宅・土地統計調査」によると、富山県の1住宅当たりの広さは143.57㎡です。全国平均の92.06㎡を大幅に超えていて、富山県は日本一の住宅の広さを誇ります。
また、居住世帯のある住宅に占める持ち家の割合を示す、持ち家住宅率についても、富山県は全国的に高水準を保っています。「平成25年住宅・土地統計調査」によると、富山県の持ち家住宅率は79.4%にも及び、同調査では日本一に輝きました。
このデータから、富山県では面積が広い家を持てる可能性が高いため、持ち家志向の方におすすめといえます。
東京都からのアクセスは約2時間
2015年3月14日にJR北陸新幹線が開通したことで、東京駅から富山駅までの移動が最短で約2時間となり、アクセスが大幅に改善されました。また、富山県はちょうど本州の真ん中に位置していて、航空機や高速バスを利用すれば、大阪や名古屋からのアクセスもスムーズです。
豊かな自然環境で豊かな食生活を期待できる
富山県は植生自然比率において本州一を誇り、美しく豊かな自然に恵まれています。四季の移り変わりがはっきりしていて、多種多様な動植物がみられるのが富山県の特徴です。また、一年を通じておいしく新鮮な魚介類が収穫されている富山県は「天然のいけす」と呼ばれています。
富山県の転職市場
高い居住水準と豊かな自然を誇る富山県は、暮らしやすい県といえますが、移住を考える前にまずは転職先を検討する必要があります。転職の成功には、富山県の転職市場の把握が欠かせません。
富山県の平均年収は約440万円
厚生労働省が実施した「2019年賃金構造基本統計調査」によると、富山県の平均年収は439.7万円であり、全国では28位となっています。年収は、個人への給料やボーナスの合計額を意味します。一方で、県民所得とは、給与に加えて、企業の事業利益を含めて計算が行われます。県民所得は、県の経済活動がどれほど活発化を示す指標なのです。
全国的には富山県の年収は平均程度ですが、「平成30年度 富山県民経済計算」を見ると、富山県の県民所得平均は339.8万円であり、319.8万円の国民所得平均を上回っています。また、平成30年度の県民所得は、前年度と比べて4.5%も上昇していることがわかります。
このことから、富山県の年収は中位ですが、富山県内の経済活動は全国的にも良好で、上昇傾向にあるといえます。
富山県の有効求人倍率は1.41で全国7位
富山労働局が公表した「富山県の雇用情勢(令和3年6月)」によると、富山県の有効求人倍率は1.41であり、全国平均の1.13を大きく上回る結果でした。また全国48都道府県のなかでは、富山県の有効求人倍率は第7位に輝いています。
富山県の有効求人倍率は7か月もの間、上昇を続けていて、コロナ禍の影響による下降から回復傾向にあります。
富山県の求人の特徴(ヒューレックス調べ)
富山労働局の調査によると富山県は、「製造業」「不動産・建設業」の求人が多い傾向にあります。富山県の転職エージェント「ヒューレックス」に掲載の求人情報を元に、富山県の求人の特徴を見てみましょう。
富山県は技術職や営業職の求人が豊富
建設業や製造業の求人が多い富山県では、技術職の求人が豊富な傾向にあります。しかし、技術職の多くは実務経験や資格を求められるため、未経験者にはハードルが高いかもしれません。また、富山県では、営業職の求人も多い傾向にあります。営業職は経験不問の求人もあるため、未経験者でもチャレンジしやすい仕事といえます。
富山市と高岡市の求人が多い
市区町村ごとの求人を見ると、県庁所在地である富山市と高岡市の求人が多いとわかります。富山市は医薬品会社を中心に、さまざまな企業の本社が多く点在していることから、富山への転職を考える際に外せないエリアといえそうです。
富山市の隣に位置する高岡市は、富山県のなかでも第2の都市として栄えています。高岡市は、アルミ、化学・薬品、紙・パルプなどの製造業が営まれていて、技術職の求人が豊富です。
富山県で高年収を狙うなら、不動産やメーカーがおすすめ
富山県では、業界では不動産やメーカー業の平均年収が高い傾向にあります。一方で職種では生産管理や品質管理など、技術系職種の管理職ポジションにおいて高年収の求人が出されていることが多いです。
しかし、管理職は、マネジメントの実務経験を問う求人がほとんどです。したがって、管理職未経験の方は、まずは不動産やメーカーの営業および技術職を探してみてください。
ヒューレックスが取り扱っている富山県の求人はこちらからご覧ください。
富山県に移住・転職するメリット
ここまでは、富山県の住環境や転職市場について解説してきました。ここからは、富山県に移住・転職するメリットを考えていきます。
有効求人倍率が高く仕事を見つけやすい
富山県の有効求人倍率は、全国的にも高水準を保っていて、比較的には仕事が見つけやすいといえます。また、いずれの職種も大きく1を下回っておらず、職種全体において有効求人倍率のバランスが良い点が特徴です。
鉄道・高速道路もあり通勤に便利
富山県は、JR北陸新幹線をはじめ、あいの風とやま鉄道やJR高山本線などの鉄道路線が充実しています。また、北陸自動車道など3本の高速道路が富山を通っているため、県内の移動はもちろんのこと、隣県や周辺の県からの移動にも便利です。
通勤時間が短い傾向にある
総務省統計局が実施している「住宅・土地統計調査」によると、富山県の通勤時間(中位数)は、全国の36.5分より少ない、25.4分であることがわかります。また、「通勤時間1時間以上の割合」においては、全国の26.1%に対して、富山県ではわずか7.6%のみです。
通勤時間が短い分、プライベートな時間が増えるため、日々にゆとりを持って過ごせそうです。
育休取得率が高く女性は働きやすい
公益財団法人富山県女性財団が公表した「とやまの男女共同参画データ2019」によると、富山県における女性の育児休業の取得率は、2005年以降は90%以上をキープしています。全国平均は70~80%程度であることからも、富山県の育休取得率の高さを伺えます。
上記のデータから、富山県内の職場では育児休暇を取得しやすいと考えられるため、子どもがいる女性にとって働きやすい環境と言えます。
富山県に移住・転職するデメリット
ここまで、富山県に移住・転職するメリットを紹介してきましたが、デメリットも同様に存在しています。ここでは、富山県への移住・転職で想定される懸念点について、3つ紹介します。
都市部から転職すると給料が下がる可能性がある
平均年収のトップは、全国では東京都が595.2万円、関西では愛知県が513.3万円です。一方、富山県の平均年収は439.7万円であるため、都市部から富山県に転職した場合、年収が下がる可能性があります。
富山県のなかでも、業界では不動産やメーカー、職種では技術職やマネジメント職が、比較的高年収の傾向にあります。給料低下を抑えたい方には、これらの業界と職種がおすすめです。
雪が多い地域では通勤に苦労することも
全国の地方気象台の統計によると、平成2年から令和1年までにおいて、富山市は累計降雪量は全国4位、最深積雪は3位でした。また、富山市に限らず、富山県は全地域が降雪量の多くなっています。
雪が多い時期には、公共交通手段が遅延したり、徒歩や自家用車での移動にも苦労したりと、通勤時の負担が大きくなる懸念があります。降雪時の対策としては、冬季用タイヤの用意、早めの通勤などを実施するのが良いでしょう。
マイカーがないと移動手段に苦労する
富山県はさまざまな鉄道が開通しているとはいえ、県内各地や県外への移動には自家用車の利用が便利です。
実際に、富山県では自家用車を所持している世帯が多く、自家用乗用車の世帯当たり普及台数は、福井県に続いて全国2位でした。富山県への移住・転職の際には、マイカーの準備も必要になるかもしれません。
参考: 自家用乗用車(登録車と軽自動車)の世帯当たり普及台数|一般財団法人 自動車検査登録情報協会
富山県への移住・転職を成功させるポイント
富山県への移住・転職を成功させるためには、転職のプロである転職エージェントの利用や、県独自の移住支援制度の活用が重要です。ここでは、富山県への移住・転職を成功させるために実践したいポイントについて、詳しく解説します。
富山県内でも移住先エリアを考える
富山県は大きく4つのエリアに区分でき、それぞれ気候や自然環境、また盛んな産業や業種も異なります。県庁所在地である富山市には医薬品会社や金融機関が、高岡市にはメーカーが多いといった特色があります。
移住を検討する際には、自分が希望する業種が多く点在するエリアを選択するのが良いでしょう。また、電車通勤を考える場合は、駅近の物件や転職先を選ぶようにすると、降雪時でも通勤への影響を抑えられる可能性があります。
オンライン面接OKの企業を選ぶ
富山県は新幹線や航空機などの公共交通機関が存在するとはいえ、遠方から何度も足を運ぶのは、金銭的にも時間的にもハードルが高いものです。しかし、オンライン面接に対応している企業であれば、物理的な移動を伴わずに採用面接を受けられます。
富山県内企業への転職を検討する際には、できる範囲内で、オンライン面接に対応している企業を探してみると良いでしょう。
転職エージェントを利用する
富山県への移住・転職を成功させたい方におすすめなのが、転職サポートのプロ集団である転職エージェントの利用です。転職エージェントは、優良企業の紹介や履歴書・職務経歴書の添削、また面接の指導やアドバイスも行っているため、より効率的かつ効果的に転職活動を進められます。
そして、非公開求人と呼ばれる、求人サイト未掲載の特別な求人を紹介してもらえる点も、転職エージェントならではの大きなメリットです。 加えて、富山県の転職市場や地元の生活情報についても情報提供を受けられるため、情報収集の段階で一度相談することをおすすめします。
富山県の移住支援制度を利用する
昨今は、多くの地方公共団体が地元の活性化という狙いで、移住者への支援制度を設けています。富山県も、東京23区の在住者もしくは通勤者を対象とした、移住支援事業を立ち上げています。
富山県に移住し、移住支援金の対象求人に新規就業した場合に、単身者へは60万円、2人以上の世帯へは100万円が支給されます。この他にも、支援金の支給要件が詳細に設定されています。下記のサイトから、詳細な要件を確認するようにしてください。
参考:移住支援金制度概要・求人情報|富山Uターンガイド
参考:移住支援金特設ページ(移住者向け)|富山Uターンガイド
未知の土地・富山県への移住に悩んだら転職のプロに相談しよう
富山県は、豊かな自然と高い居住水準が魅力的なエリアです。また、有効求人倍率が高く、求人を探しやすい点もメリットのひとつといえます。
富山県への移住・転職を検討するなかで、富山県への居住経験がない方は、情報収集で手間取ることも考えられます。したがって、住環境や転職事情を熟知している地元の転職エージェントに一度相談してみるのがおすすめです。
富山県にはさまざまな転職エージェントがありますが、地元の銀行と連携して転職をサポートしているヒューレックスであれば、より好条件の求人を紹介可能です。富山県の企業への転職あるいは移住をお考えの方は、一度ヒューレックスにご相談ください。
この記事の監修
赤間 大倫
新潟エリア担当。埼玉県さいたま市出身。大学を卒業後、フリーペーパーの企画営業を経験。地域密着の地元の企業の売上アップに貢献。 その後、大手外資系の損害保険会社にて企業のリスクコンサルタントを担当。多くの企業の問題点と向き合い、その中で働き方や人材の重要性を実感。 ドクターの人材紹介会社の勤務したのち、現在のヒューレックスに入社。 現在、ヒューレックスの「地方創生」の思いに共感を得て、転職希望者と企業へそれぞれの発展に繋がる為の出逢いを提供するために従事している。
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