Q.Uターン転職で内定が出た企業に転職するか、辞退して転職活動を続けるか迷います
都心にある商社で営業の仕事をしています。やりたい仕事内容ではなく残業が多いので、Uターン転職をして地元で働きたいと考えています。
この度、地元でやりたい仕事ができる企業から内定をいただきました。面接では残業時間が少ないとお聞きしましたが、給料が現職より低いため迷っています。本当は、残業ももっと多いのではないかと不安です。
友人に相談したら「求人票に給料が低いことは書いてあるのになぜ応募した」と言われました。確かに、最初から給与額は分かっていました。私は「現職は続けられない」と思っているので将来が不安で、気になる企業を見つけると応募してしまいます。
結果、内定が出ても迷います。自分でも効率の悪い転職活動をしていると感じています。覚悟を決めて内定承諾したほうがいいのか、納得出できる企業が見つかるまで転職活動を続ける方がいいのか分かりません。
たろう(25歳 男性)
A.転職理由を振り返りましょう
地元企業から内定を得られたけど内定承諾するかどうか迷うのですね。たろうさんがどこに不安を感じているかハッキリさせるために、内定承諾を迷う理由について考えるといいですよ。
たろうさんの場合は「給料」と「残業時間」を気にされているようですね。これらは転職理由の中で優先順位の高い条件でしょうか。1番の転職理由が「やりたい仕事に就く」なら、給料や残業時間は仕事内容より優先度の低いものとなります。それならば、ある程度は受け入れるという選択肢もあります。
ただし、やりたい仕事に就けるからといってあまりにも安い給料かつ残業過多の企業で働くわけにはいきません。
内定先の労働環境に不安を感じるなら、内定先企業の採用担当者に相談して労働条件を確認させてもらうことができます。例えば、条件面談という残業時間などの確認の面談を設けてもらったり、会社見学として実際に働いている社員の様子を拝見したりできます。やりたい仕事をするために、裁量権や出世スピードなども角が立たないように配慮しながら確認できたらいいですね。
また、内定が出たことで内定ブルーになっていませんか。昇進や結婚など喜ばしい出来事でも、環境の変化が起こりそうな時に人は不安を感じやすくなります。Uターン転職は引っ越しを伴うので、より不安が強くなっているのかもしれません。
内定承諾すべき企業か考えるために、同時期に複数社を受けてもいいですね。各社の結果が出そろってからのほうが比較して判断しやすくなります。
「転職理由の軸が分からない」「採用担当者に条件面談してとは言いにくい」なら、転職エージェントを活用するのも一つの方法です。転職の目的の整理をサポートしてくれるので転職の軸が見つけやすくなりますし、転職の軸に合った企業の求人を紹介してくれます。転職エージェントのコンサルタントが内定企業に、内定承諾まで猶予時間をいただくよう交渉したり、入社日をずらすようお願いしたりしてくれますよ。
判断に迷いが生じやすい転職活動こそ、頼れる部分は人に頼って落ち着いて進めましょう。
Uターン転職でお悩みなら、ぜひお気軽にご相談ください(完全無料)。
この記事の監修
神谷 貴宏
愛知県出身。大手証券会社、半導体商社の営業を経て、総合人材サービス会社へ入社。 仙台支店での勤務後、大型派遣案件の企画から運用に従事。その後、会社の中核を担う“正社員”のサポートに携わりたいという思いが強くなり、ヒューレックスの設立に参画する。 17年余りにわたるコンサルタントの経験の中で3,000名を超える方々をサポート。個々人の”キャリア”だけでなく”価値観”を大切にしている。
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