鹿児島県の平均年収を徹底分析
まずは、鹿児島県の平均年収や全国の中での平均年収の順位、さらには鹿児島県における男女の年収差、平均年収の推移を見ていきましょう。
鹿児島県の平均年収は404.9万円で全国38位
鹿児島県の平均年収は404.9万円で、全国38位。九州地方では福岡県、大分県、熊本県に次いで、4番目に高い年収となっています。
平均年収は、2019年の賃金構造基本統計調査で公表されている毎月の賃金に、時間外勤務や休日出勤などの手当、ボーナスなどの特別給与を加えて算出しています。「賃金構造基本統計調査」は、毎年、厚生労働省が労働者の賃金についての調査を行い、調査結果を公表したものです。
■2019年 都道府県の平均年収ランキング
都道府県 | 平均年収 | |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 620.4万円 |
2位 | 神奈川県 | 560.2万円 |
3位 | 愛知県 | 544.8万円 |
4位 | 大阪府 | 541.4万円 |
5位 | 滋賀県 | 504.0万円 |
6位 | 兵庫県 | 501.0万円 |
7位 | 三重県 | 498.1万円 |
8位 | 茨城県 | 494.2万円 |
9位 | 京都府 | 489.6万円 |
10位 | 広島県 | 486.9万円 |
38位 | 鹿児島県 | 404.9万円 |
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※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出
男女の平均年収の差はおよそ137.5万円
2019年の鹿児島県の平均年収を男女別に見ると、男性のほうが137.5万円ほど高くなっています。
平均勤続年数を見ると、男女で4年弱の差があり、男女の年収差に影響を与えていると考えられます。
■2019年 鹿児島県の男女別平均年収
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | |
---|---|---|---|
全体 | 404.9万円 | 44.0歳 | 12.0年 |
男性 | 460.3万円 | 45.2歳 | 13.6年 |
女性 | 322.8万円 | 42.0歳 | 9.7年 |
※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出
平均年収のピークは男性・女性ともに50~54歳
2013年から2019年にかけての鹿児島県の平均年収の推移を追っていくと、若干の波はありますが上昇傾向にあるといえます。
■鹿児島県の男女別平均年収の推移
※厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査」~「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出
続いて、2019年の鹿児島県の平均年収を、5歳ごとに男女別で見ていきましょう。平均年収は男性・女性ともに50~54歳にピークを迎えており、特に男性は20代から50代前半まで平均年収は伸びています。
ただし、男性の平均年収の伸びに比べると女性の上昇率は小さくなっています。
■2019年 男女別鹿児島県の年齢別平均年収
※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出
鹿児島県の平均所得のトップは十島村
総務省が発表した2019年度の「市町村税課税状況等の調」のデータによると、鹿児島県で最も平均所得(※)が高い市町村は、317.7万円の十島村でした。
※平均所得は、全国の市町村別課税対象所得をもとに計算した(各市町村の課税対象所得を、納税者義務者数で割ったもの)ものです。
■2019年 鹿児島県の市町村平均所得ランキング
市町村 | 平均所得 | |
1位 | 十島村 | 317.7万円 |
2位 | 鹿児島市 | 304.4万円 |
3位 | 三島村 | 301.8万円 |
4位 | 霧島市 | 284.2万円 |
5位 | 薩摩川内市 | 277.5万円 |
6位 | 南種子町 | 276.5万円 |
7位 | 奄美市 | 272.0万円 |
8位 | 鹿屋市 | 270.7万円 |
9位 | 徳之島町 | 269.0万円 |
10位 | 姶良市 | 263.4万円 |
※総務省「令和元年度 市町村税課税状況等の調」のデータをもとに算出
平均所得が300万円を超える鹿児島県の市町村は3つです。鹿児島県の県庁所在地である鹿児島市は、304.4万円で2位に位置しています。1位の十島村、3位の三島村は、ともに南部に位置する島しょ部の村です。
鹿児島県内企業の高年収ランキングTOP9
続いては、鹿児島県内に本社を置く企業で、年収の高い企業を9社 ご紹介します。
※情報を調査できた企業のランキングのため、すべての企業を網羅しているわけではありません。
1位 株式会社南日本銀行(平均年収:580.7万円 )
株式会社南日本銀行は、鹿児島県内を中心に本支店64店舗を構える地方銀行です(2020年3月現在)。銀行業のほかに、リース業、現金などの輸送・警備業務なども行っています。
本社の所在地:鹿児島県鹿児島市山下町
業種:地方銀行
平均年齢:38.5歳
平均勤続年数:15.5年
従業員数:914人
公式URL:https://nangin.jp/
2位 株式会社マルマエ(平均年収:536.4万円 )
株式会社マルマエは、半導体や薄型テレビなどに使われる真空部品などの設計・製作・加工・販売を、ワンストップで行う企業です。そのほか、産業用機械・医療機械器具なども手掛けています。
本社の所在地:鹿児島県出水市大野原町
業種:機械
平均年齢:38.4歳
平均勤続年数:7.5年
従業員数:250人
公式URL:http://www.marumae.com/
3位 サンケイ化学株式会社(平均年収:504.5万円 )
サンケイ化学株式会社は、農薬や木材防虫防カビ剤、農業用資材の製造・販売および、害虫・雑草防除業を行っている企業です。
本社の所在地:鹿児島県鹿児島市南栄
業種:化学
平均年齢:45.1歳
平均勤続年数:20.2年
従業員数:138人
公式URL:http://www.sankei-chem.com/
4位 コーアツ工業株式会社(平均年収:496.4万円 )
コーアツ工業株式会社は、橋梁工事を中心とした土木・建築工事の設計・施工・監理・請負や、コンクリート製品の製造・販売などを行う企業です。
本社の所在地:鹿児島県鹿児島市伊敷
業種:建設業
平均年齢:44.0歳
平均勤続年数:15.1年
従業員数:276人
公式URL:http://www.koatsuind.co.jp/
5位 株式会社Misumi(平均年収:449.0万円 )
株式会社Misumiは、石油製品の販売などのエネルギー事業のほか、九州地方におけるケンタッキーフライドチキンといった店舗運営を手掛けるフード&ビバレッジ事業、書店運営、住宅リフォームなどのライフスタイル事業の3事業を展開する企業です。
本社の所在地:鹿児島県鹿児島市卸本町
業種:商社
平均年齢:42.1歳
平均勤続年数:17.8年
従業員数:439人
公式URL:http://kk-misumi.jp/
6位 株式会社昴(平均年収:434.4万円 )
株式会社昴は、年長児から高校生までを対象とした学習塾を運営する企業です。鹿児島県、宮崎県、熊本県、福岡県に計66校の教室を展開しています(2020年10月現在)。
本社の所在地:鹿児島県鹿児島市加治屋町
業種:サービス業
平均年齢:42.1歳
平均勤続年数:12.1年
従業員数:288人
公式URL:https://www.subaru-net.com/
7位 株式会社アクシーズ(平均年収:416.7万円 )
株式会社アクシーズは、鶏肉・鶏肉加工食品の製造・販売をする企業です。飼育から加工・販売まで一貫して行っており、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社とも販売契約を締結しています。
本社の所在地:鹿児島県鹿児島市草牟田
業種:食品業
平均年齢:37.4歳
平均勤続年数:7.4年
従業員数:897人
公式URL:http://www.axyz-grp.co.jp/
8位 株式会社ヒガシマル(平均年収:409.9万円 )
株式会社ヒガシマルは、乾麺・即席麺・麺つゆなどの製造・販売をはじめとする食品事業と、養殖漁業のための配合飼料の製造・販売を行う水産事業を展開する企業です。
本社の所在地:鹿児島県日置市伊集院町猪鹿倉
業種:食品業
平均年齢:39.1歳
平均勤続年数:13.5年
従業員数:178人
公式URL:http://www.k-higashimaru.co.jp/
9位 プリントネット株式会社(平均年収:379.6万円 )
プリントネット株式会社は、ウェブサイト「プリントネット」「プリントプロ」を運営する、インターネットによる印刷通信販売を営んでいる企業です。
本社の所在地:鹿児島県鹿児島市城南町
業種:印刷業
平均年齢:34.8歳
平均勤続年数:4.3年
従業員数:315人
公式URL:https://printnet.jp/
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この記事の監修
須賀川 敏哉
神奈川県出身。早稲田大学卒業後、大手証券会社に入社。人材業界では、通算20年以上のキャリア。10年間の証券営業を通じ、経済や景気動向、企業動向の見方を養う。 大手総合人材サービス会社では、首都圏拠点立ち上げ、新宿・丸の内支店長、金融・外資部長、東京本社エリアディレクターを歴任。 ヒューレックスでは、転職支援を中心に、コンサルタントとして幅広い職種と年齢層に対応。
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