目次
- 1 1.富山県の経済業況は製造業を中心に好調
- 2 2.富山県内企業の売上高ランキングTOP10
- 2.1 1位 北陸電力株式会社(6,280億3,900万円)
- 2.2 2位 三協立山株式会社(3,136億9,100万円)
- 2.3 3位 大建工業株式会社(2,024億8,100万円)
- 2.4 4位 日医工株式会社(1,900億7,600万円)
- 2.5 5位 株式会社ほくほくファイナンシャルグループ(1,824億200万円)
- 2.6 6位 トナミホールディングス株式会社(1,381億6,700万円)
- 2.7 7位 川田テクノロジーズ株式会社(1,270億4,800万円)
- 2.8 8位 佐藤工業株式会社(1,255億7,500万円)
- 2.9 9位 株式会社ゴールドウイン(978億9,900万円)
- 2.10 10位 トナミ運輸株式会社( 1,381億6,700万円 ※)
- 3 3.富山県内企業の高年収ランキングTOP5
- 4 3.富山県内で転職予定の方にはエージェントの利用がおすすめ
1.富山県の経済業況は製造業を中心に好調
富山県が作成した「県民経済計算」は、富山県内の1年間の経済活動を生産・分配・支出の3つの要素から計算し、県内の経済全体の規模や成長率、所得水準などの実態を明確にするものです。内閣府による国民経済計算(GDP統計)の富山県版と考えるとわかりやすいでしょう。
まずは、最新の県民経済計算をもとに、最新の経済状況を紹介します。
富山県は製造業が好調で県内総生産もアップ
2020年10月に発表された「平成29年度富山県県民経済計算」によると、平成29年度の富山県の県内総生産(名目)は4兆5,841億円 。前年度と比較すると、名目・実質ともに+2.4%となり、2年ぶりに増加した結果となりました(※)。
画像引用:富山県|平成29年度富山県民経済計算(概要版)
※名目値は、実際に市場で取引された価格にもとづいて計算された値で、実質値は名目値から物価の変動による影響を差し引いた値。
富山県の経済成長率はほぼ全国平均と同じ水準にあり、緩やかに回復しているといえます。県内総生産のうち32.6%を構成している製造業が順調で、特に化学製品や業務用機械、電子部品、デバイスの総生産額は増加しました。
業種別に発表されている「経済活動別県内総生産(名目)」を見ても、最も伸びが大きいのはやはり製造業で前年比+5.9%となりました。また、卸売業・小売業は1.1%増、不動産業は1.7%増と、いずれも順調です。
県民所得は前年度比3.3%アップの331万9,000円
平成29年度の富山県の1人あたりの県民所得は331万9,000円でした。この数字は、過去10年を振り返っても最大の数字で、前年度比+3.3%となっています。県経済全体の水準を表す指標である県民所得が右肩上がりであることから、富山県の経済状況は安定しているといえます。
画像引用:富山県|平成29年度富山県民経済計算(概要版)
平成20年度以降下降傾向にあった富山県の県民所得ですが、ここ数年は右肩上がりで上昇していて、平成29年度は県民雇用者報酬、企業所得ともに大きく回復しました。
2.富山県内企業の売上高ランキングTOP10
ここからは、富山県内に本社を構える企業のうち、高い売上高を誇る企業10社をランキング形式で紹介します。
※情報を調査できた企業のランキングのため、すべての企業を網羅しているわけではありません。
1位 北陸電力株式会社(6,280億3,900万円)
北陸電力株式会社は富山市に本店を置く電力会社で、石川・富山・福井の北陸三県の電気事業を中心に展開しています。また電気機械器具の製造や販売も積極的に行っています。2020年に同社の送配電事業部門は北陸電力送配電株式会社に分社化しました。
本社の所在地:富山県富山市牛島町
業種:電気・ガス業
従業員数:5,325人
平均年齢:42.2歳
公式URL:http://www.rikuden.co.jp/
2位 三協立山株式会社(3,136億9,100万円)
三協立山株式会社は建材やマテリアル、商業施設事業を展開する企業です。アルミ建材の業界大手として知られていて、国内では第3位のシェアを誇っています。2012年には三協立山ホールディングス株式会社を吸収合併し、より大きな企業へと成長しました。
本社の所在地:富山県高岡市早川
業種:金属製品業
従業員数:5,308人
平均年齢:45.6歳
公式URL:https://www.st-grp.co.jp/
3位 大建工業株式会社(2,024億8,100万円)
大建工業株式会社は、住宅用建材の大手メーカーです。登記上の本店は富山県の井波工場内に位置していますが、本社は大阪府大阪市北区にあります。リモデル分野ではTOTO及びYKK APと提携していて、現在は海外企業の子会社化に積極的です。
本社の所在地:富山県南砺市井波
業種:不動産業
従業員数:1,714人
平均年齢:41.6歳
公式URL:https://www.daiken.jp/
4位 日医工株式会社(1,900億7,600万円)
日医工株式会社は富山市に本社を置く製薬会社で、ジェネリック医薬品メーカーの国内最大手です。近年では先発医薬品も手掛けていて、国内のみならず海外にも積極的に展開しています。現在は、ジェネリックだけではなく一般用の医薬品も扱っています。
本社の所在地:富山県富山市総曲輪
業種:医薬品業
従業員数:1,172人
平均年齢:40.3歳
公式URL:https://www.nichiiko.co.jp/
5位 株式会社ほくほくファイナンシャルグループ(1,824億200万円)
株式会社ほくほくフィナンシャルグループは金融持株会社です。北陸三県や北海道を基盤とする北陸銀行と、北海道を基盤とする北海道銀行の2つで構成されていて、総資産では国内第2位の地方銀行グループです。2017年には東海東京フィナンシャルホールディングスとの共同出資による「ほくほくTT証券」が営業を開始しました。
本社の所在地:富山県富山市堤町通り
業種:金融業
従業員数:5人
平均年齢:52.5歳
公式URL:https://www.hokuhoku-fg.co.jp/
6位 トナミホールディングス株式会社(1,381億6,700万円)
トナミホールディングス株式会社は、同じ富山県内に本社を構えるトナミ運輸株式会社の物流事業持子会社であり、宅配業や倉庫業など運輸業以外にも、さまざまな事業を展開しています。海外にも現地法人があり、北陸圏を代表する大手企業です。
本社の所在地:富山県高岡市昭和町
業種:陸運業
従業員数:76人
平均年齢:47.2歳
公式URL:http://www.tonamiholdings.co.jp/
7位 川田テクノロジーズ株式会社(1,270億4,800万円)
川田テクノロジーズ株式会社は、東京都北区と富山県に本社を構える会社です。メインは建設業であり、特に橋梁建設で長大吊り橋を得意としています。ほかにも小型ヘリコプターの研究開発や伊豆諸島のコミュニティ輸送など、さまざまな分野に携わっています。
本社の所在地:富山県南砺市苗島
業種:鉄鋼・土木・建設業
従業員数:79人
平均年齢:40.3歳
公式URL:https://www.kawada.jp/
8位 佐藤工業株式会社(1,255億7,500万円)
佐藤工業株式会社は北陸創業の大手建設会社であり、土木工事、特にトンネル工事には高い技術力と実績を誇っています。黒部ダムや東京湾アクアラインなど、大型国家プロジェクトに携わってきた企業です。海外展開にも積極的で、シンガポールでの受注高は業界第3位です。
本社の所在地:富山県富山市桜木町
業種:建設業
従業員数:1,581人
平均年齢:46.2歳
公式URL:https://www.satokogyo.co.jp/
9位 株式会社ゴールドウイン(978億9,900万円)
株式会社ゴールドウィンはスポーツウェアやスポーツ用品の製造販売を行う会社です。エレッセやザ・ノース・フェイスなどの有力ブランドのスポーツウェアやスポーツ用品を製造していて、規模の拡大を続けています。 2007年には水着事業を自社ブランドに切り替えたミズノから譲り受け、製造・輸入・販売を開始しています。
本社の所在地:富山県小矢部市清沢
業種:繊維製品業
従業員数:758人
平均年齢:43.4歳
公式URL:https://corp.goldwin.co.jp/
10位 トナミ運輸株式会社( 1,381億6,700万円 ※)
トナミ運輸株式会社は日本の運送会社であり、トナミホールディングス株式会社が純粋持株式会社となっています。 パンサーマークのロゴは同社が保有するトラックの目印になっていて、宅配便のシェアは西濃運輸に次ぐ業界7位となっています。
本社の所在地:富山県高岡市昭和町
業種:陸運業
従業員数:4,031人
公式URL:http://www.tonami.co.jp/
※数字はトナミホールディングスのものです。
3.富山県内企業の高年収ランキングTOP5
続いては、富山県内に本社を構える企業のなかから、年収の高い企業5社を紹介します。
※情報を調査できた企業のランキングのため、すべての企業を網羅しているわけではありません。
1位 株式会社ほくほくファイナンシャルグループ(893.3万円)
株式会社ほくほくフィナンシャルグループは金融持株会社です。北陸三県や北海道を基盤とする北陸銀行と、北海道を基盤とする北海道銀行の2つで構成されていて、総資産では国内第2位の地方銀行グループです。 組織構成上、従業員数が少なく 、平均年齢が高いことから、年収が高いことがわかります。
本社の所在地:富山県富山市堤町通り
業種:金融業
従業員数:5人
平均年齢:52.5歳
公式URL:https://www.hokuhoku-fg.co.jp/
2位 日医工株式会社(701.9万円)
日医工株式会社は富山市に本社を置く製薬会社で、ジェネリック医薬品メーカーの国内最大手となっています。 ここ数年は安定した数字で推移していることから、今後しばらくは安定した年収を期待できそうです。
本社の所在地:富山県南砺市井波
業種:不動産業
従業員数:1,714人
平均年齢:41.6歳
公式URL:https://www.nichiiko.co.jp/
3位 川田テクノロジーズ株式会社(683.2万円)
川田テクノロジーズ株式会社は建設業をメインに、東京都北区と富山県に本社を構える会社です。2019年における年収は639.3万円でしたが、今年は大幅にアップしました。経営は順調で、今後も安定した給与を期待できるかもしれません。
本社の所在地:富山県南砺市苗島
業種:鉄鋼・土木・建設業
従業員数:79人
平均年齢:40.3歳
公式URL:https://www.kawada.jp/
4位 株式会社ゴールドウイン(681.0万円)
株式会社ゴールドウィンはスポーツウェアやスポーツ用品の製造販売を行う会社です。数年前までは平均年収が400万円台でしたが、業績が好調で近年は右肩上がりの状態が続いています。 現在、大変勢いのある企業であることは間違いありません。
本社の所在地:富山県小矢部市清沢
業種:繊維製品業
従業員数:758人
平均年齢:43.4歳
公式URL:https://corp.goldwin.co.jp/
5位 コーセル株式会社(636.0万円)
コーセル株式会社はスイッチング電源およびノイズフィルターを製造販売している会社です。 ここ数年における同社の平均年収は630万円前後で推移していて、今後も同程度の年収を期待できます。ほかの上場企業と比較しても、高い水準にあるといえます。
本社の所在地:富山県富山市上赤江町
業種:電気機器業
従業員数:474人
平均年齢:40.0歳
公式URL:https://www.cosel.co.jp/corporate/index.html
3.富山県内で転職予定の方にはエージェントの利用がおすすめ
富山県は北陸地方のなかでも上場企業が多く、安定した収入を期待できることがわかりました。メーカーをはじめ、右肩上がりの成長を遂げている企業も増加していて 、転職活動しやすいエリアと言えるかもしれません。
しかし、企業数が多いからと言って、必ずしも転職活動がスムーズに進むかというと、決してそうではありません。当然のことながら優良企業であればあるほど応募者が集まりやすく、厳しい倍率になることが予想されます。初めて転職活動をする人であれば、なおさらどのような活動を展開したらいいかがわからず、苦戦するかもしれません。
もしも富山県で転職活動を進めるのであれば、地元の情報に詳しい転職エージェントの理由をおすすめします。地元の優良企業の求人紹介や条件の交渉をコンサルタントにしてもらえるでしょう。
ヒューレックスは、 富山県内に本社を構える企業とネットワークを持っていて、転職希望者に有益な地元情報を提供しています。転職を考えている方はぜひ一度お気軽にご相談ください。
この記事の監修
安藤 俊一
首都圏エリア担当。立教大学法学部卒業後、大手求人情報出版社の法人営業職を経て、2002年に東京の人材紹介会社に転職。以来、17年に渡り、キャリアアドバイザー兼法人営業職を務めています。これまで300名以上の方の正社員転職決定に携わってまいりました。縁あって、今年、ヒューレックス(株)に入社。これまでの東京圏での転職支援に加え、関東甲信越地域まで活動範囲を広げ、転職希望者の方々のお役に立てるよう、日々奔走しております。
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