Q. Uターン転職は何歳までにしたほうがいいですか?
都心部の広告代理店で営業職をしています。都会での仕事に一定のやりがいを感じていますが、結婚し子どもができたことでUターン転職も意識し始めました。
私としては、もっと経験を積んでからの方が、いい条件の会社に転職しやすいのではないかと考えています。一方で、現職は残業が多くノルマもキツいうえに、上司からのパワハラもあります。
「いつかは地元に帰るのに、今の仕事にしがみつく意味はあるのだろうか」という疑問も強くなってきました。「転職は若いほうが有利」と言われているので、転職できる年齢を過ぎてしまわないか不安です。
地元の友だちからは「子どもが小学生になったら子どもの人間関係もできる。Uターンするなら早めに判断したほうがいい」と言われて焦っています。Uターン転職は何歳までにした方がいいでしょうか?地元に帰るベストなタイミングが分かりません。
いつき(32歳 男性)
A. 35歳までに転職するほうが理想ですが、40代以降でも可能です
お子様が産まれたことでUターン転職が現実的になってきたのですね。Uターン転職も他の転職と同様に若い方が有利です。目安として、35歳までに転職するのが理想とされています。
理由は、若い方がポテンシャルも評価されやすいからです。40代以降でも転職は可能ですが、スキルと経験が求められます。管理職の経験があれば優遇されやすくなりますよ。
40代、50代のUターン転職は「経験を活かした転職ができる」「希望の地域で腰を据えて働ける」「子どもが自立してから働き方を変えられる」というメリットがあるものの「若い人達に混じりイチから人間関係を築かなくてはいけない」というデメリットがあります。転職活動も、応募の準備や遠方での面接に時間とコスト、労力がかかります。
さらに注意したいことは、給料が下がるリスクです。40代、50代で転職される方の中には、給料が下がってしまうケースも少なくありません。いつきさんが40代、50代になるとお子様は高校生くらいになって教育費もかかるため、配偶者や子どもからUターン転職を嫌がられることも想定されます。
そのため、Uターン転職は「転職市場におけるベストな年齢」と「ライフプラン」の2本柱で計画立てすることが大切です。ライフプランは「結婚・出産のタイミング」「子どもの入園・入学のタイミング」「家を持ちたいタイミング」などを考慮しましょう。
いつきさんが35歳になると、お子様は3、4歳で入園のタイミングですね。お子様の送迎で親御さんの手が借りられると、配偶者も外に働きに行けるようになります。
転職できる年齢とライフプランを考慮して、転職するベストタイミングを逃さないようにしてくださいね。
Uターン転職でお悩みなら、ぜひお気軽にご相談ください(完全無料)。
この記事の監修
神谷 貴宏
愛知県出身。大手証券会社、半導体商社の営業を経て、総合人材サービス会社へ入社。 仙台支店での勤務後、大型派遣案件の企画から運用に従事。その後、会社の中核を担う“正社員”のサポートに携わりたいという思いが強くなり、ヒューレックスの設立に参画する。 17年余りにわたるコンサルタントの経験の中で3,000名を超える方々をサポート。個々人の”キャリア”だけでなく”価値観”を大切にしている。
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