沖縄県の平均年収を徹底分析
まずは、沖縄県の平均年収や全国の中での平均年収の順位、さらには沖縄県における男女の賃金差と平均年収の推移を見ていきましょう。
沖縄県の平均年収は377.3万円で全国46位
沖縄県の平均年収は377.3万円で、全国46位でした。平均年収は、2019年の賃金構造基本統計調査で公表されている毎月の賃金に、時間外勤務や休日出勤などの手当、ボーナスなどの特別給与を加えて算出しています。「賃金構造基本統計調査」は、毎年、厚生労働省が労働者の賃金についての調査を行い、調査結果を公表しています。
■2019年 都道府県の平均年収ランキング
都道府県 | 平均年収 | |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 620.4万円 |
2位 | 神奈川県 | 560.2万円 |
3位 | 愛知県 | 544.8万円 |
4位 | 大阪府 | 541.4万円 |
5位 | 滋賀県 | 504.0万円 |
6位 | 兵庫県 | 501.0万円 |
7位 | 三重県 | 498.1万円 |
8位 | 茨城県 | 494.2万円 |
9位 | 京都府 | 489.6万円 |
10位 | 広島県 | 486.9万円 |
46位 | 沖縄県 | 377.3万円 |
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※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出
男女の平均年収の差はおよそ88万円
2019年の沖縄県の平均年収を男女別に見ていくと、男性のほうが88万円ほど高くなっています。
平均勤続年数を見ると男女では2.5年ほどの差があり、男女の年収差に関係しているとも考えられます。
■2019年 沖縄県の男女別平均年収
平均年収 | 平均年齢 | 平均勤続年数 | |
---|---|---|---|
全体 | 377.3万円 | 43.2歳 | 10.6年 |
男性 | 413.3万円 | 43.7歳 | 11.6年 |
女性 | 324.8万円 | 42.3歳 | 9.1年 |
※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出
平均年収のピークは男性50~54歳、女性55~59歳
2013年から2019年にかけての沖縄県の平均年収の変化を見ると、年によって上下はありますが、上昇傾向にあるといえます。
■沖縄県の男女別平均年収の推移
※厚生労働省「平成25年賃金構造基本統計調査」~「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出
また、2019年の沖縄県の平均年収を、5歳ごとに男女別で比較すると、平均年収は男性では50代前半までは伸びを見せており、それ以降は減少しています。
一方、女性の平均年収は一般的な定年に近い55~59歳がピークとなり、その後は減少しています。
■2019年 男女別沖縄県の年齢別平均年収
※厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」のデータをもとに算出
沖縄県の平均所得のトップは与那国町
総務省が発表した2019年度の「市町村税課税状況等の調」のデータによると、沖縄県で最も平均所得(※)が高いのは、日本最西端の町である与那国町で342.4万円でした。
※平均所得は、全国の市町村別課税対象所得をもとに計算したもの(各市町村の課税対象所得を、納税義務者数で割ったもの)です。
■2019年 沖縄県の市町村平均所得ランキング
市町村 | 平均所得 | |
---|---|---|
1位 | 与那国町 | 342.4万円 |
2位 | 東村 | 340.0万円 |
3位 | 北谷町 | 333.1万円 |
4位 | 嘉手納町 | 332.6万円 |
5位 | 北大東村 | 324.3万円 |
6位 | 那覇市 | 318.3万円 |
7位 | 南大東村 | 309.6万円 |
8位 | 北中城村 | 306.0万円 |
9位 | 中城村 | 289.8万円 |
10位 | 浦添市 | 289.6万円 |
※総務省「令和元年度 市町村税課税状況等の調」のデータをもとに算出
沖縄県では、平均所得が300万円を超える市町村が8つあります。
沖縄県の県庁所在地である那覇市の平均所得は、318.3万円で6位。300万円を超える8市町村のうち、那覇市以外はすべて町村であることも特徴です。
沖縄県内企業の高年収ランキングTOP5
続いては、沖縄県内に本社を置く企業で、年収の高い企業を5社ご紹介します。
※情報を調査できた企業のランキングのため、すべての企業を網羅しているわけではありません。
1位 沖縄電力株式会社(平均年収:763.5万円 )
沖縄電力株式会社は、沖縄県を唯一の供給区域とし、沖縄本島を含む38の有人離島 に電気、ガスの供給を行っています。
本社の所在地:沖縄県浦添市牧港
業種:電気・ガス業
平均年齢:40.0歳
平均勤続年数:18.6年
従業員数:1,542人
公式URL:http://www.okiden.co.jp/
2位 沖縄セルラー電話株式会社(平均年収:704.8万円 )
沖縄セルラー電話株式会社は、主に電気通信事業を行う企業です。KDDI株式会社の傘下にあり、グループ企業とともに沖縄県内においてモバイルサービス、国内・国際通信サービス、インターネットサービスなどを提供しています。
本社の所在地:沖縄県那覇市松山
業種:情報・通信業
平均年齢:40.6歳
平均勤続年数:10.9年
従業員数:236 人
公式URL:https://www.au.com/okinawa_cellular/
3位 株式会社琉球銀行(平均年収:577.7万円 )
株式会社琉球銀行は、銀行業務、リース業務、クレジット業務を行う地方銀行で、沖縄県内を中心に76店舗を展開しています(2020年3月現在)。沖縄県内企業の約4割がメインバンクとしており、県内シェアトップ となっています。
本社の所在地:沖縄県那覇市久茂地
業種:銀行
平均年齢:40.2歳
平均勤続年数:17.3年
従業員数:1,367人
公式URL:https://www.ryugin.co.jp/
4位 株式会社沖縄銀行(平均年収:549.2万円 )
株式会社沖縄銀行は、グループ企業とともに銀行業務やリース業務、クレジットカード業務、信用保証業務など、総合的な金融サービスを提供しています。県内外に65店舗を構え(2020年3月現在)、沖縄県内企業のメインバンクのシェアは、琉球銀行に次いで2位 となっています。
本社の所在地:沖縄県那覇市久茂地
業種:銀行
平均年齢:37.9歳
平均勤続年数:14.5年
従業員数:1,142人
公式URL:https://www.okinawa-bank.co.jp/
5位 株式会社サンエー(平均年収:472.7万円 )
株式会社サンエーは、沖縄全域でさまざまな業態の店舗を構え、食料品、衣料品、住宅関連用品、家電製品、化粧品、医薬品などを販売する企業です。沖縄県内の「ローソン」の運営も行っています。
本社の所在地:沖縄県宜野湾市大山
業種:小売業
平均年齢:34.3歳
平均勤続年数:11.1年
従業員数:1,623人
公式URL:https://www.san-a.co.jp/
高年収の企業に転職するなら地元に強い転職エージェントの活用がベスト
ここまでご紹介した沖縄県の年収の情報は、ご自身の現在の年収と比較してみていかがだったでしょうか。今の年収に満足できてはいない人にとっては、「年収アップを目的に転職する」という考え方もあるでしょう。
沖縄県で転職するのであれば、地元の情報に精通した転職エージェントを利用するのがおすすめです。あなたの希望に合った優良求人を紹介してくれるとともに、転職活動に伴うさまざまなサポートもしてくれますし、遠隔地からでも安心して転職活動を進めることができます。
転職エージェントは数多くありますが、ヒューレックスなら、沖縄県の銀行や地元の有力企業との信頼関係も厚いことから、ほかのエージェントでは出合えない好条件・好待遇の求人が豊富です。
沖縄県での転職を希望される人は、ぜひヒューレックスにご相談ください。
この記事の監修
神谷 貴宏
愛知県出身。大手証券会社、半導体商社の営業を経て、総合人材サービス会社へ入社。 仙台支店での勤務後、大型派遣案件の企画から運用に従事。その後、会社の中核を担う“正社員”のサポートに携わりたいという思いが強くなり、ヒューレックスの設立に参画する。 17年余りにわたるコンサルタントの経験の中で3,000名を超える方々をサポート。個々人の”キャリア”だけでなく”価値観”を大切にしている。
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