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京都府にはどんな特徴がある?気候や物価を解説
京都府へ移住する前に、1年を通した気候や物価などを知ることが大切です。これらの基本的な情報を知ることで、移住したあとの生活もイメージしやすくなります。今住んでいる地域と京都府でどれくらい差があるのかを確認してみてください。
- 京都府の地理・気候
- 物価・家賃
- 交通の便・通勤環境
- 子育て支援の有無
京都府は寒暖差が激しく、降水量が少ない地域
京都府は「京都盆地」と呼ばれる山に囲まれた地域です。季節によって寒暖差が激しいという特徴があり、夏は暑く冬は寒いと言われています。1年を通して降水量が少ないのも京都府の特徴です。
気温や降水量の変化は、下記の気象庁データをご確認ください。
■2020年京都府気象データ
月 | 平均気温(℃) | 平均湿度(%) | 降水量(mm) |
---|---|---|---|
1月 | 7.5℃ | 70% | 64.0mm |
2月 | 6.9℃ | 68% | 55.5mm |
3月 | 10.6℃ | 62% | 92.0mm |
4月 | 12.9℃ | 56% | 121.5mm |
5月 | 20.6℃ | 61% | 114.0mm |
6月 | 24.7℃ | 67% | 250.5mm |
7月 | 25.7℃ | 79% | 552.0mm |
8月 | 30.5℃ | 63% | 45.5mm |
9月 | 25.5℃ | 69% | 114.0mm |
10月 | 17.9℃ | 69% | 171.5mm |
11月 | 13.6℃ | 69% | 41.0mm |
12月 | 7.2℃ | 69% | 23.0mm |
参考:気象庁公式ホームページ|過去の気象データ|京都2020年月ごとの値
季節ごとの変化をより感じられるのが京都府の気候の特徴と言えるでしょう。
京都府の物価・家賃は全国的に高いが、その分平均年収も高い
京都府の物価・家賃は全国的にみても高いという特徴があります。2019年度総務省小売物価統計調査(構造編)のデータによると、京都府の物価は全国で4番目に高く、2018年度総務省住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)のデータによると、1ヶ月当たりの平均家賃は全国で7番目に高いことがわかりました。
有名な観光地で多くの観光客が訪れるため、他県に比べ物価が高く設定されているという背景があるようです。
ただし、物価や家賃が高い分、平均年収も489.6万円と高く全国で9位となっているため、京都府は収入と支出のバランスが取れた地域と言えるでしょう。
京都府の通勤時間は全国で8番目に長い
京都府の通勤・通学時間は比較的長く、総務省の社会生活基本調査47都道府県ランキングによると、平均で1時間16分を費やしており、全国で8番目に長い時間となっています。
また、京都府が実施し た実施した自転車利用に関するアンケートによると、通勤・通学の手段は「電車」がもっとも多く、次いで徒歩が多いことがわかりました。
特に京都市内は車通りが多く渋滞を避けるため、電車の利用者が多いのでしょう。
コロナ禍の影響により、自転車や徒歩などの密を避けた通勤方法が増えていますが、基本的には公共交通機関の便がよい都市と言えます。
子育てがしやすく、支援も充実している
京都府は「子育て環境日本一」という目標を掲げている都市です。京都府の子供たちが健やかに育ち、就労までを一貫してサポート体制を目指しています。
2019年には「京都府子育て環境日本一推進戦略」を策定し、さまざまな子育てに関する取り組みをしています。
- 京都府民全体で子育てを支援する事業団体の設置
- 子育て環境の充実度が把握できるツールの開発
- 男性社員の育休取得、ワークライフバランスなどが気軽に行える職場環境づくり
- 子育てしやすい住宅づくり
- 公園や広場などの確保
このように、京都府は子供を中心とした施策をしているため、安心して子育てができる地域です。ほかにも多くの取り組みを実施しているので、詳細が気になる方は「京都府子育て環境日本一推進戦略」をご確認ください。
京都府の転職市場
京都府は交通の便と子育て環境がよく、住みやすい地域と言えそうですが、移住するにあたってまずは転職先を探す必要があります。
せっかく気に入った地域が見つかったとしても、希望する条件に合った企業がなかった場合、ほかの地域への移住も視野に入れる必要があるからです。
京都府の平均年収は489.6万円
厚生労働省「2019年賃金構造基本統計調査」によると、京都府の平均年収は489.6万円で全国9位と高い水準であることがわかりました。京都府のなかでもっとも平均所得の高い地域は、精華町で384.1万円となっています。
京都府全体として大手企業や国が運営する機関が多いため、平均年収も高くなっているのでしょう。
また、精華町の平均所得が高い理由は下記の2つが考えられます。
- 国の施設、研究機関、有名私立学校があり、これらの施設で勤務する高所得帯のビジネスマンが多い
- 大阪、京都、奈良へのアクセスがしやすく都心部で勤務する高所得帯のビジネスマンが多い
高年収かつ大手企業への転職を狙うのであれば、京都府はおすすめの都市と言えるかもしれません。
京都府の平均年収について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
>>【最新版】京都府の平均年収を性別・年齢別にご紹介!高収入企業TOP10
京都府の有効求人倍率は1.44倍
京都労働局が発表した2020年3月の有効求人倍率は1.44倍で、全国平均の1.39倍と比較しても高水準をキープしていることがわかりました。
近畿地方では、大阪府、奈良県、に続き3位となっており、これら3府県の通勤や移住・転職による往来によって地域経済の活発化、求人数の増加につながっています。
京都府の求人の特徴(ヒューレックス調べ)
京都府の求人は「医療・福祉」「宿泊・飲食サービス業」「卸売・小売業」「製造業」の業種が多い傾向にあります。(引用:2020年京都労働局|京都府内の雇用失業情勢)
観光客が多いため、旅館や飲食店、小売店といった業態が積極的に求人を出していると考えられます 。
求人の特徴をさらに詳しく知るために、京都府の転職エージェント「ヒューレックス」に掲載されている求人情報を見てみましょう。
京都府は技術職、営業職の求人が多い
京都府は技術職の求人が1番多く、次いで営業職の求人が多いという特徴があります。技術職のなかでも特に、電気・電子・機械関連のメーカー企業の求人が多いです。
京都府には「京セラ」「オムロン」「村田製作所」などの技術者を必要としている大手メーカー企業が多数存在するため、技術職の求人数も比例して多くなっています。
また、売上高の高い大手企業は「製造業」に集中しているため、技術職の雇用が多く、求人も積極的に行われています。京都府への移住、転職を考えている方は、上記の職種を狙っていくことが転職を成功させる1つのコツと言えるでしょう。
京都府の詳しい求人情報が知りたい方は、ヒューレックスが取り扱っている「京都府の求人」からご覧ください。
求人は京都市、宇治市に集中している
京都府において京都府において京都市、宇治市の求人数は特に多く なっています。 県庁所在地の京都市には大手企業が集まりやすく、観光名所である宇治市は、サービス・営業職の需要が高いといった傾向があります。転職活動をする上で、求人数の多さは非常に大切なポイントになるため、上記のエリアを中心にリサーチを行うのもよいでしょう。
京都府で高年収を狙うなら、IT・商社・流通系
京都府で高年収を得たい方は、IT・商社・流通系の業種がおすすめです。上記の業種は平均年収が高水準であり、大手企業も多いことから他業種に比べて高収入が見込めます。
京都府の大手IT企業、商社は、
- サイバーエージェント
- LINE
- Sansan
- リブセンス
- 富士ゼロックス
などがありますが、これらの大手企業へ転職するには今までの実績や高度なスキルが求められるため、自分の経験が活かせる業種を選ぶことも大切です。
京都府に転職・移住するメリット
京都府の特徴を踏まえた上で、転職・移住をする際に得られるメリットを3つ紹介します。
1. 交通の便がいい
2. 子育てに関するサポートが手厚い
3. 年収をアップできる可能性が高い
これらのメリットを1つずつ詳しくみていきましょう。
メリット①交通の便がいい
京都府は大阪府や奈良県といった大きな都市へアクセスしやすく、電車を利用した 利用した移動が多いという特徴があるため、公共交通機関も使いやすい環境にあると言えます。京都市から大阪市、京都市から奈良市への移動時間は車でおよそ1時間弱なので、時間をかけずに行き来が可能です。地元が大阪府、奈良県の方でも気軽に帰省できるのは転職・移住する際の大きなメリットになります。
メリット②子育てに関するサポートが手厚い
京都府は「京都府子育て環境日本一推進戦略」という子育てがしやすい環境づくりにおいて日本一を目指しています。子育て環境をサポートする団体の設置、男性の育休を推進する職場環境づくりなどの活動を積極的に行っています。移住をする上で出産・子育ての環境は非常に大切な要素ですので、京都府の活動は魅力的だと言えるでしょう。
メリット③年収をアップできる可能性が高い
京都府は大手有名企業が多く進出している地域で、平均年収も全国9位と高い水準をキープしています。そのため、年収アップやキャリアアップを目指している方はこれらの企業にチャレンジできる機会が増えるということになります。
京都府にある大手企業の例
- 任天堂株式会社
- 京セラ株式会社
- オムロン株式会社
- 日本電産
- 村田製作所
上記のように、一度は聞いたことがある有名企業への転職は、高度なスキルや経験値が必要ですが、それに見合った待遇での採用をしてくれる可能性が高いため、チャレンジする価値は十分にあると言えるでしょう。
京都府に転職・移住するデメリット
京都府に転職・移住する際にはメリットだけでなく下記のようなデメリットも存在します。
1. 寒暖差が激しい
2. 物価・家賃が高い
それぞれのデメリットをしっかりと把握した上で、移住・転職を検討する必要があります。
デメリット①寒暖差が激しい
京都府の気候は夏は蒸し暑く、冬は寒いといった特徴があります。沖縄や北海道のように、暑さや寒さのどちらかに特化しているのではなく、寒暖差が激しい都市です。
そのため、暑さ、寒さが極端に苦手な方にとっては京都府の気候が苦手に感じる方もいるかもしれません。
デメリット②物価・家賃が高い
京都府の物価・家賃は全国的にみても高い傾向があり、物価は全国で 4番目に高く、家賃は全国で7番目に高いというデータが出ています。
今まで物価が安い地域に住んでいた方は、収入と支出のバランスが崩れてしまう可能性もあるため、慎重に転職先を選ぶことが大切です。
京都府への移住・転職を成功させるポイント
京都府への移住・転職を成功させるには大きく分けて4つのポイントがあります。
- 移住する前に内定をもらっておく
- 転職活動は焦らずじっくりと行う
- 引越し先のリサーチは入念に行う
- 転職エージェントを利用する
それぞれのポイントを詳しくみていきましょう。
移住する前に内定をもらっておく
移住後のストレスや不安を極力少なくするために、内定は移住する前にもらっておきましょう。
「転職活動は移住したあとで行えばいい」と考えている方もいるかもしれませんが、転職活動、移住にかかる労力は凄まじく、両立させようと思ってもなかなかうまくいかないことがほとんどです。
例えば、転職活動を行いながら引越しの準備や市役所への手続きを同時進行するとスケジュールが被ってしまう可能性があります。また、移住したあとになかなか転職先が決まらず、収入がストップしてしまう恐れもあるのです。
このようなことが起きないよう、事前に内定をもらってから移住の準備を進めていきましょう。
転職活動は焦らずじっくりと行う
転職活動は時間をかけて慎重に行いましょう。早く移住したいからといって適当な企業を選んでしまうと、実はブラック企業だったり、自分の希望していた仕事内容と違ったりすることがあります。
入社したあとに後悔しても遅いので、自分が納得できる条件に合致する企業を粘り強くリサーチすることが大切です。
引越し先のリサーチは入念に行う
転職先のリサーチを行うことも大切ですが、引越し先、移住先の情報も入念に行いましょう。
転職したい企業を優先するあまり、移住先を適当に選んでしまうと交通の便が悪かったり、周辺の施設環境が悪かったりする可能性があるため、日常生活が不便になってしまいます。
この先何年、何十年と住むことをイメージしながら引越し先のリサーチを行うことで、移住後もストレスなく生活することができます。
転職エージェントを利用する
転職活動をする上で非常に大切なのが、転職エージェントを利用することです。自分1人では企業情報を集めるのに時間がかかりますし、スケジュール調整も大変です。
転職エージェントを利用することで、転職先の情報はすべてエージェントがリサーチしてくれるため、時間を大幅に短縮でき、非公開の大手優良求人も紹介してもらえます。
時間の短縮だけでなく、転職の成功率をあげるためのさまざまなサポートをしてくれる転職エージェントは、転職をする上で必須と言えるでしょう。
京都府への移住・転職は時間をかけてリサーチすることが大切
京都府への移住・転職を成功させるためには、以下のポイントを抑えておくことが大切です。
- 移住する前に内定をもらっておく
- 転職活動は焦らずじっくりと行う
- 引越し先のリサーチは入念に行う
- 転職エージェントを利用する
特に仕事や育児が忙しく転職活動に時間を割けない方は、京都府の転職市場を熟知した地元の転職エージェントの活用がおすすめです。京都府にも転職エージェントは多く存在しますが、ヒューレックスは、京都府の企業や銀行と連携して転職をサポートしているため、大手転職エージェントには掲載されない地元ならではの求人を紹介できます。
京都府への移住・転職を検討している方は、ヒューレックスへお気軽にご相談してください。
この記事の監修
渡辺 英貴
関西・四国エリア担当。大阪府出身。新卒採用支援会社で広告・ナビからトータルソリューション営業に従事後、大手人材紹介会社へジョブチェンジ。その後人材面からの地域創生を夢見てヒューレックスに入社。関西地区を中心に企業様・ご登録者双方にコンサルティングを行っている。
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