目次
東京からちょうどいい距離にある栃木県
栃木県は、関東北部に位置しています。県庁所在地の宇都宮市は、2021年8月時点で約50万人を抱える北関東最大の中核都市です。
東京駅と宇都宮駅間の所要時間は、JR在来線利用で約1時間40分、東北新幹線利用で約50分です。栃木から東京へは通勤や通学が可能であり、ちょうどいい距離にあるといえます。
東京都心からの交通網が充実
JR在来線や東北新幹線、東武鉄道、高速バスなど、交通網が発達したことで、東京都心から栃木県へのアクセスの利便性が高まっています。
県内には、JR在来線の湘南新宿ラインと上野東京ラインの2本が通っています。それぞれの路線は池袋・新宿・渋谷、上野・東京・品川に停車するため、東京都心の主要駅への移動に便利な環境です。
冬の寒さは厳しく夏は雷が多い
栃木県は、12・1・2月の平均最低気温が氷点下になります。さらに、栃木県北西部にそびえ立つ高い山脈の影響で空っ風が吹くため、冬の寒さはとても厳しい特徴があります。
また、南東方向に山の斜面が開いている山岳と、夏季に吹く南よりの風の影響で、夏は雷が多くなっており、年間の雷発生日数は全国一位の26.5日です。
栃木県の家賃相場は約4.6万円
全国賃貸管理ビジネス協会が実施した「全国賃金動向(全国平均家賃による間取り別賃料の推移)」によると、2021年6月の栃木県の総平均賃料は約46,000円でした。同月の全国総平均賃料の約55,000円と比較すると1万円程度安く、栃木県の家賃相場は全国水準よりかなり低いといえます。
物価指数は関東圏ではかなり低い
総務省が実施した2019年の「小売物価統計調査(構造編)」によると、栃木県の物価水準は全国で13番目に低い98.2ポイントでした(全国平均を100ポイントとする)。物価水準が全国で最も高い東京が104.7ポイントであることから、栃木県の物価指数はかなり低いことがわかります。
栃木県は全国水準より物価が低いうえに、県民所得が全国的に見て高水準であるため、暮らしやすい環境といえます。
栃木県の転職市場
全国的に物価が安く、県民所得が高い栃木県は暮らしやすい県といえますが、移住を決定する前にまずは転職先を決める必要があります。転職を成功させるには、まずは栃木県の転職市場の把握が欠かせません。
栃木県の平均年収は約480.0万円
厚生労働省が公表している「2019年の賃金構造基本統計調査」によると、栃木県の平均年収は約480.0万円であり、全都道府県の中で第11位、関東の中で第4位の水準です。
2019年の栃木県の平均年収は480.0万円ですが、男性平均は532.6万円、女性平均は367.4万円で、男性の方が約165万円ほど高い水準にあります。男女の平均年収の差は、平均勤続年数にあると推測されます。平均勤続年数は男性が14.2年であるのに対し、女性は10.4年と、約4年ほどの平均勤続年数の開きがあるのです。
栃木県の平均年収について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
>>【最新版】栃木県の平均年収を性別・年齢別にご紹介!高年収企業TOP10
栃木県の有効求人倍率は1.08倍で回復傾向
栃木労働局が発表した2021年6月の有効求人倍率は1.08倍で、前月より0.06ポイント高い結果となりました。また、新型コロナウイルスの影響で2020年は有効求人倍率が1.00倍を下回る月が半数以上だったものの、2021年4月は1.00倍、5月は1.02倍であったことから、最近では回復傾向にあり、順調といえます。
栃木県の求人の特徴(ヒューレックス調べ)
栃木労働局の調査によると栃木県は、「製造業」「不動産・建設業」の求人が多い傾向にあります。栃木の転職エージェント「ヒューレックス」に掲載されている求人情報を元に栃木県の求人の特徴を見てみましょう。
栃木県の詳しい求人情報が知りたい方は、ヒューレックスが取り扱っている「栃木県の求人」からご覧ください。
栃木県は技術職や営業職の求人が豊富
製造業の求人が多い栃木県では、電気や電子系への知見がある技術職の求人が多い傾向にあります。しかし、技術職の多くは経験や資格が求められるため、未経験者にはハードルが高いかもしれません。
営業職は全国的に需要が高く、栃木県も例外ではありません。
宇都宮市と小山市の求人が多い
続いて市区町村別の求人を見ると、県庁所在地である宇都宮市の求人が圧倒的に多いとわかります。大手企業の本社が点在している宇都宮市は、栃木県の転職を考えるときに外せないエリアと言っても過言ではありません。
また、工業団地がある小山市はメーカーの求人が充実しているエリアです。
栃木県で高年収を狙うなら、不動産やメーカーがおすすめ
栃木県では、不動産・建設系、またメーカーの平均年収が高い傾向にあります。高年収を狙いたい方は、これらの業種を目指してみてはいかがでしょうか。特に実績や経験があれば、業界内でも平均以上の年収を狙えます。
また、栃木県内で求人数が多い技術職(電気・電子・機械)で高年収を狙うのであれば、資格なども必要になります。
自身の実務経験やスキル、保有資格を棚卸ししながら求人を探してみてください。
栃木県に移住・転職するメリット
ここまでは、栃木県の住環境や転職市場について解説してきました。ここからは、前述の情報を踏まえながら、栃木県に移住・転職するメリットを考えていきます。
東京都心からも通いやすい
JR在来線や新幹線、東武鉄道を始めとする電車や、高速バスなど、東京都心から栃木県への交通手段は豊富に用意されています。特に、JR在来線である湘南新宿ラインと上野東京ラインは、都内各所への乗換に便利な主要駅に停車するため、大変利便性が高い路線です。
東京の住環境が理想でも、栃木の職場に転職したいという方にとって、交通アクセスの良さは非常に魅力的といえます。
豊富な業種から選択できる可能性がある
栃木県は、日光や那須高原などの観光資源に恵まれているため、宿泊業や観光業がさかんに行われています。製造業も盛んに行われており、プラスチック製品や業務用機械器具の分野などで、全国シェア1位を誇る製造品が多数存在します。また、不動産業や情報通信業、運輸業など、生活インフラを支える業種も幅広く行われています。
このように、栃木県で転職を考える際には、豊富な業種のなかから自分に合うものを選択できる可能性があるのです。
栃木県に移住・転職するデメリット
ここまでは、栃木県に移住・転職するメリットを解説してきましたが、デメリットも同様に存在します。メリットとデメリットの両面を把握したうえで、移住・転職を検討しましょう。
都市部から転職すると給料が下がる可能性がある
厚生労働省が公表している「2019年の賃金構造基本統計調査」によると、栃木県の平均年収は全国で第11位と、高い水準にあることがわかります。
しかし、同じ関東地方では第4位となっており、東京都が620.4万円、神奈川県が560.2万円と大都市部がある県と比較すると、栃木県の480.0万円はかなり低い数値です。
もともと、東京都や神奈川県、特に都市部で仕事をしていた方は、栃木県の企業に転職すると、給料が以前よりも下がるおそれがあります。しかし、栃木県の物価は全国的に安く、栃木県への移住によって生活コストの低下を期待できるため、給料減額は心配の必要がないといえます。
業種・職種によって求人に偏りがある
栃木労働局が公表した2021年6月の「求人・求職バランスシート」によると、販売・営業職やサービス職、建設職は有効求人倍率が1を上回っており、比較的就きやすい職種であることが分かります。一方、事務職は有効求人倍率が0.31、労務職は0.40で、倍率が高い職種と言えます。
このように、栃木県は求人数や求職者の偏りによって、業種や職種ごとに有効求人倍率に格差があるのが特徴です。したがって、倍率が高い業種や職種を希望する場合には、転職エージェントのサポートを受けることで、採用面接への対策を万全にするのが良いでしょう。
エリアによっては気候が厳しいと感じることも
栃木県は北西部に白根山や男体山など高い山脈が連なっており、那須や日光のエリアがこれに該当します。これらの地域は夏でも冷涼な気候が魅力的で、特に那須高原は夏の避暑地として有名な土地です。一方で、山脈であるが故に標高差による寒暖の差が激しく、標高が高い地域は冬の寒さがとても厳しいと感じることも少なくありません。
したがって、栃木県への移住を考える場合には、県内でもなるべく温暖な地域を選択する、あるいは断熱性の高い住居に住む、などの対策が有効です。
栃木県への移住・転職を成功させるポイント
栃木県への移住・転職を成功させるためには、転職のプロである転職エージェントの利用や、県独自の移住支援制度の活用が重要です。ここでは、栃木県への移住・転職を成功させるために実践したいポイントについて、詳しく解説します。
希望するエリアや業種をある程度絞る
栃木県は、日光・那須・県央・県南・県東という5つのエリアに区分されます。それぞれのエリアは地形が違えば気候も異なり、メインで行われている産業もバラバラです。栃木県は製造業も盛んな県ですが、主な工業団地は県央・県南・県東エリアに集中しており、観光業は日光・那須エリアに密集しています。
そして、日光・那須エリアの冬は厳しい寒さになることが多い一方、その他のエリアは比較的温暖な気候となっています。
したがって、移住・転職をスムーズに行うためには、あらかじめ自分が希望するエリアや業種を絞るプロセスが重要です。具体的には、希望する業種を絞ったうえで求人が多いエリアを探す、あるいは気候など住環境を重視して移住エリアを選定するなどが挙げられます。
転職エージェントを利用する
栃木県への移住・転職を成功させたい方におすすめなのが、転職サポートのプロ集団である転職エージェントの利用です。転職エージェントは、優良企業の紹介や履歴書・職務経歴書の添削、また面接の指導やアドバイスも行っているため、より効率的かつ効果的に転職活動を進められます。
そして、非公開求人と呼ばれる、求人サイト未掲載の特別な求人を紹介してもらえる点も、転職エージェントならではの大きなメリットです。 加えて、栃木県の転職市場や地元の生活情報についても情報提供を受けられるため、情報収集の段階で一度相談することをおすすめします。
栃木県の移住支援制度を利用する
昨今は、多くの地方公共団体が地元の活性化という狙いで、移住者への支援制度を設けています。栃木県も、東京23区の在住者もしくは通勤者を対象とした、移住支援事業を立ち上げています。
この支援金の受給条件は、
①栃木県に移住すること
②県が運営する企業情報掲載サイトに移住支援金の対象となる求人情報を掲載した、中小企業等に就職すること
となっており、移住支援金の額は、世帯で移住の場合100万円、単身で移住の場合60万円です。
上記の他にも、移住元や移住先、また就業に関してさまざまな要件があるため、詳細は必ず公式サイトから確認してください。
参考:「栃木県移住支援事業」
栃木県への転職には転職エージェントを利用しよう
栃木県は、東京都心からのアクセスが良好で、物価水準は低く賃金水準は高いため、暮らしやすい住環境が整っています。また、農業から製造業、観光業まで幅広い産業が盛んに行われており、自分の希望する業種や職種に出会える可能性も広がります。
栃木県への移住・転職を検討する際には、はじめに栃木県に関する情報収集をしたうえで、希望するエリアや職種を絞るようにしましょう。
しかし、栃木県に居住経験がない方は情報収集で手間取ることも考えられるため、地元の住環境や転職事情を熟知している地元の転職エージェントに一度相談してみるのがおすすめです。
栃木県にはさまざまな転職エージェントがありますが、地元の銀行と連携して転職をサポートしているヒューレックスであれば、より好条件の求人を紹介可能です。栃木県の企業への転職あるいは移住をお考えの方は、一度ヒューレックスにご相談ください。
この記事の監修
高橋 沙希
宮城県出身。私立大学文学部を卒業後、広告会社へ入社。宮城県内の中小企業を担当し、中途採用向けの求人広告の営業を経験。お客様に寄り添い、より深い採用に関するお悩みや、潜在的なニーズを発掘しながら採用成功に繋がる提案を心掛けていました。人材採用という企業にとって重要な課題を一緒に考え、採用手法についての提案、改善、そして採用成功に繋がることに非常にやりがいを感じました。人材業界で働くにあたり、企業側だけでなく、求職者側の目線もきちんと理解し、双方のよりよいマッチングをお手伝いしたいと考え、ヒューレックスに入社致しました。
コンサルタント詳細を見る