転職ノウハウ・コラム | 2018年10月3日

転職の結果を左右する「事前準備」を4ステップでわかりやすく紹介!

この記事を書いた人

コンサルタント

千葉 公介

首都圏のベンチャー証券会社、投資会社でヒト・モノ・カネの流れや企業経営について学ぶ。「生まれ故郷である東北の活性化に貢献したい」という想いをきっかけに、東北の転職支援会社に入社。趣味は車(特にF1)。

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転職の結果を大きく左右するのが「転職活動の事前準備」をしっかり行ったかどうか。

目的やゴールを定めず行き当たりばったりで転職活動をしてしまうと、失敗する可能性が高くなります。

転職活動において重要なことは、まず「転職の羅針盤」を定めることです。
何のために、どうして、いつまでに、どんな転職をしたいか、転職の方向性を決めることで、スムーズに転職活動をすすめることができます。

今回は「転職したい」という思いを具体化し、「転職の羅針盤」を定める事前準備の内容と方法を詳しくご紹介します。

1.転職活動の事前準備とは?

事前準備ではまず、年収アップ、キャリアアップといった転職の目的を明確にし、これまで積んできたキャリアの棚卸しを行います。

キャリアの棚卸しは、転職活動で苦戦する職務経歴書の作成、面接対策に活用できるので、入念に行いましょう。

2.事前準備の4ステップ

事前準備に必要な期間は、1カ月から長くて2カ月です。できるだけスムーズに、かつ理想の転職にたどり着くために事前準備は重要なプロセスだといえます。

事前準備は以下のような4つのステップに分けて行うのが理想的です。

Step1.まずは転職の目的を整理する

面接で必ず質問される「転職理由」。
転職の目的は、この転職理由でもあります。つまり、転職理由があやふやでは面接を突破することはできません。

転職の目的を整理し、明確化することで転職活動の「転職の羅針盤」も定まるでしょう。転職したいと思ったきっかけから、目的を明確化していくと転職を通じて実現したいことが具体的に見えてきます。

転職の目的がはっきりせず、キャリアの棚卸しまで進められない場合は、転職そのものをもう一度考え直す必要があるでしょう。

転職のきっかけから目的を明確化する

転職の目的を整理すると自信を持ってスムーズに答えることができ、面接突破の確率もぐんと向上するでしょう。

まずは、「なぜ転職しようと思ったのですか?」「転職して目指したいことは何ですか?」と自問自答してみると見えてくるはずです。

ただし、転職をしたいと思ったきっかけが給与への不満だけだった場合、給与だけで転職先を探すとミスマッチを引き起こす可能性も少なくありません。

下記のように不満を深堀すると、よりはっきりと真の目的が見えてきます。

まず、給与が少ないと感じた背景は何かをまず明確にします。
評価制度に不満を感じているのであれば、評価制度が整った会社や査定内容がオープンな会社を選択しなければいけません。

この場合、転職目的は「キャリアや実績に見合った評価が実感できる会社に転職すること」です。そして、満足のいく評価を得るために何をするのか、何ができるのかを伝えなければいけません。この部分を伝えるためには次のステップである「キャリアの棚卸し・自己分析」が必要です。

Step2.今までのキャリアの棚卸しと自己分析

「どのような会社のどの部署で、どれくらいの期間、何を経験したか、その結果どのような実績を残すことができたのか、どんなスキルを身につけることができたのか」といった今までのキャリアを洗い出し、言葉にすることで、自分の強みや弱みを知ることができます。

キャリアの棚卸しを行うことで、転職目的にマッチしたアピールポイントが明確になり、職務経歴書も面接もスムーズに進めることができます。

シートを使ってキャリアの棚卸し・自己分析をする

キャリアの棚卸しを自分自身で行う場合はワークシートを用いて、項目にそって今までの経験を書きだしていきます。

キャリアの棚卸しで重要なポイントは、今後のキャリアプランについて深く掘り下げを行うことです。

キャリアの棚卸しシート記入方法

キャリアの棚卸しシートの記入方法についてご説明します。

①~⑤には今までのキャリアについて記入します。

①勤務先を記入(正式社名、資本金、従業員数、事業内容、売上高)
職務経歴書にも利用しますので、情報は正確に記入しましょう。

②職種、職務内容を記入(所属部署、部署の人数、役割、ポジション、具体的な職務内容)
職務内容は第三者が見ても分かるように箇条書きで書くことがポイントです。

③エピソードや実績を記入(強く心に残ったエピソードや具体的な実績)
(記入例)
・入社3年目に新規事業提案コンテストで優秀賞を受賞(3名/237名)
・入社当初は新規開拓を苦手と感じていたが、初めて受注したお客様から信頼して頂いたことがきっかけで、積極的に新規開拓活動を行えるようになった。

④満足度を5段階で評価

⑤満足度の理由

⑥~⑩にはこれからのキャリアプランについて記入します。

⑥希望する業界・職種や具体的に入社したい会社があれば会社名を記入

⑦実現したい具体的な職務内容を記入

⑧ ⑦の延長線上にある目標やキャリアプランを記入
・地位や給与、待遇、取得したい資格など具体的な目標

⑨ ⑧を目標とする理由

⑩ ⑧の具体的な目標とは違い、自分にとって良いと思われる方向、「こうありたい」と思うこと、ありたい自分について記入する(現在の勤務先や仕事で実現できないのかについても検証する)。

キャリアの棚卸しをより効果的に行いたい場合は、キャリアコンサルティングを受けることをおすすめします。

キャリアコンサルティングはハローワークなどの公共機関で受けることもできますが、専任の担当とじっくり向き合えて、なおかつ無料であらゆる転職支援サービスが受けられる転職エージェントの利用がおすすめです。

Step3.転職活動のスケジュールを決める

転職活動のスケジューリングは転職活動をスムーズに行い、転職を成功に導くためにも重要なプロセスです。

事前準備と同じく予想外の状況に陥った場合、冷静な判断力を失って活動期間を長期化させてしまう恐れがあります。

応募から内定獲得、現職の退職までの転職活動期間は、おおよそ3カ月が理想的です。準備期間を入れて5~6カ月と考えておくと良いでしょう。

スケジューリングの注意点

まず、いつまでに何をしなければいけないかを確認し、スケジューリングを作成します。

求人に応募をすると面接の予定が入るので、在職中の方は現在の仕事の状況を見ながら予定を組む必要があります。

在職中の方に対しては、面接日の調整を行ってくれる場合がありますが、応募者が多い場合、面接日が決まらずチャンスが遠のく可能性もあるということを念頭に置いておきましょう。

面接の日程調整をはじめとする転職活動の面倒な手続きを効率的に行いたい方は、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントでは、非公開求人の紹介から応募書類の添削、面接日の調整、面接対策など無料であらゆる転職支援サービスを受けることができます。

Step4.転職に向けて情報収集をする

転職活動に必要なのは求人情報だけではありません。希望する業界や職種の現状認識、将来性、市場を知ることで、転職を客観的にとらえることができます。また、面接にも生かせるでしょう。

情報ツールは1つに絞らず、複数併用して目的に応じて効率的に情報収集しましょう。

知りたい情報を効率的かつ的確に収集するためのツール・サイトの特徴と利用方法をご紹介します。

転職エージェント

転職サイトには掲載されていない非公開求人を紹介してほしい方、できるだけ効率的に転職活動を行いたいという方は転職エージェントを利用した情報収集をおすすめします。

転職エージェントを利用すると、採用情報だけではなく、業界動向や事業戦略などの最新情報も得ることができます。

また、茨城での転職を考えている方には地域に特化した転職エージェントという選択肢もあるため、地元企業の動向を詳しく知ることができます。

転職求人サイト

転職求人サイトには、タイムリーな求人情報が掲載されているほか、転職に関するノウハウや業界・職種別の動向など転職活動に必要な多くの情報が掲載されています。
ただし、離職率の高い求人も多く掲載されているため、転職先選びは慎重に。

業界新聞・専門誌・四季報

希望する業界や企業の詳細な情報収集に活用できるのが、業界新聞や専門誌、四季報です。

特に、「会社四季報」では、売上高・営業利益・平均年齢・平均年収が分かり、会社の経営状態や将来性を読み取ることができます。

口コミサイト

元社員や現役社員のリアルな声が投稿されている口コミサイトは、企業HPや求人情報では見えない企業の実態が分かります。

ただし、ネガティブな口コミが多い上に中にはサクラ的な投稿もあるため、信ぴょう性に欠けるなどのデメリットも挙げられます。

口コミの内容はあくまでも参考程度にするのが良いでしょう。

3.転職をスムーズに進めるなら「転職エージェント」がおすすめ

転職の事前準備を入念に行うことで、スムーズに転職活動を進めることができるだけではなく、ミスマッチのリスクを軽減したり、転職成功の確率を高められたりします。

「転職」が目的ではなく、「自分がなりたい姿」に近づけることです。キャリアの棚卸しシートに書いた真の目的を実現し、納得のいく転職ができてはじめて成功といえます。

転職の事前準備を1人でスムーズに進められないという方や、準備を万全にしたいという方は、転職のプロがサポートしてくれる転職エージェントの利用をおすすめします。

第三者の客観的なアドバイスは、不安がつきまとう転職活動を力強くサポートしてくれます。

事前準備だけではなく、転職活動をスタートしてからも非公開求人の紹介や転職支援サービス全般を無料で活用することができ、効率良く理想の転職先に出会うことができるでしょう。

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