転職ノウハウ・コラム | 2018年10月3日

営業職がつらい……。別職種に転職する前にチェックしておきたいコト

この記事を書いた人

コンサルタント

大阪 太祐

東京の大手不動産でリテール営業を経験。30歳を節目に故郷の東北へUターンし、地元の転職支援会社へ入社。主に20~30代の若い人材のキャリアカウンセリングや、転職活動サポートを担当している。趣味はライブ鑑賞とスノーボード。

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毎月のように厳しいノルマをクリアしなければならなかったり、就業時間外でも顧客からの電話応対に追われたりと、何かと精神的ストレスが多い営業職。

日本国内において営業職に就いている人の数は1,000万人にのぼると言われているなか、「自分は営業に向いてない」「違う職種に転職したい」と考えている人も多いようです。

とはいえ、感情のままに行動してしまうと「やっぱり辞めなければよかった」と後悔することも……。

今回の記事では、今まさに営業職を辞めようとしている人に向けて、“仕事を続けるべきなのか、辞めるべきなのか”といった判断ポイントをご紹介します。

1まずは、辞めたい“理由”が何かを考える

どんな職に就いていたとしても、仕事を辞めたいと頭によぎったときに最も大切なのは“その理由をはっきりさせる”ことです。
辞めたいと思う原因が一過性のものであれば焦って行動する必要はありませんし、簡単な打開策があることに気づいていないだけかもしれません。

営業職を辞める理由は、大きく次の6つに分けられます。

1.ノルマに追われる生活を送りたくない
2.セルフマネジメントができない
3.人とコミュニケーションを取るのが苦手
4.仕事の拘束時間が長い
5.給与に不満がある
6.社内の人間関係に問題がある

自分がどれに当てはまるかを把握したら、どのような行動をとるべきか下記を参考に考えてみましょう。

ノルマのプレッシャーに耐えられない場合(1の理由)

上記の例のうち、営業職を転職する理由として最も多いのが(1)の理由です。

より多くの商品・サービスを売らなければ、より多くの契約を取らなければ上司に怒られてしまう……。そんなプレッシャーに追われながら仕事を続けることは、大きなストレスになるでしょう。

そこで、(1)に共感する人には2つの選択肢を提案します。

ノルマのプレッシャーが少ないルート営業へ

ノルマのプレッシャーが比較的少ないルート営業がおすすめです。
一口に営業職と言っても、その全てにノルマが存在するわけではありません。ルート営業ならば、一般営業よりもノルマに追われるリスクは少ない傾向にあります。

全くの別職種に転職するよりも、それまでのキャリアを活かせるため、転職活動もスムーズに進められるでしょう。

全くの別職種に転職

20代であれば、全くの別職種であってもスムーズに転職できる可能性があるので、思い切ってキャリアチェンジしてしまうのも手です。

しかし、どの職種においてもノルマに近しい「目標」に苛まれるリスクがあることは念頭に置いておきましょう。
目標に追われるのではなく、日々「目標をどうこなすか」をロジカルに考えることも大切です。

適正に問題がある場合(2、3の理由)

①②のように、自分の性格や能力がどうしても営業向きではないと考えている場合は、潔く別職種に転職することをおすすめします。

ただしその場合は、次の転職に向けてしっかりと自己分析を行う必要があります。
自分がどんな職業に向いているのか不明瞭なまま転職活動を行っても、うまくいく可能性は低いですし、運よく転職できたとしても前職と同じ轍を踏むこととなるでしょう。

待遇に不満がある場合(4、5の理由)

(4)(5)のように、仕事内容よりも待遇面に不満を感じている場合、別職種への転職はよく考えたほうが良いでしょう。

新卒入社でその会社の営業職だけしか経験していない人は、それが“営業のすべて”と勘違いしてしまいがちですが、決してそんなことはありません。

すべての会社で営業職の拘束時間が長いとは限りませんし、給与額も会社によって千差万別。わざわざリスクを冒して別職種に転職するよりも、キャリアを活かせる同職種に転職した方が建設的です。

社内の人間関係に悩んでいる場合(6の理由)

上司や同僚とどうしても良好な関係性を築けないといった(6)の場合は、まず会社の人事担当者や上の上司に相談することを優先しましょう。

転職・退職などの行動を起こすのは、労働環境の改善を待ってからでも遅くはありません。

また、人間関係が理由の退職は、転職活動の上で大きなマイナス材料となる恐れがあるので、判断は慎重に行いましょう。

2.能力に問題がないのなら、営業を続けるほうがいい

いくら心の中でつらいと思っていても、業務を的確にこなせる能力があれば営業を続けていくことをおすすめします。

どんな業界に属し、どんな業務を行っている会社でも、全く営業活動を行わない会社は存在しません。そのため、営業スキルを持っている人材はどんな会社でも重宝されます。

違う会社の営業職に就いて「営業の面白さに気づいた」という声も多く聞きます。

仕事を辞めたい理由は“業務内容”と“労働環境”、どちらに起因しているのかをしっかりと見極める必要があります。

3.営業をやりたくないからといって、適当に職を決めるのはNG

別職種への転職は、非常にリスクが高いということを頭の片隅に置かなければなりません。

「事務職へ転職したら、仕事のやりがいが減ってしまった」「得意な対外折衝の機会が無くなってしまった」など、適当に職業を選んだばかりに前職よりも状況が悪化してしまったというケースは多々耳にします。

そもそも、転職先がなかなか決まらないという方も多いようです。

4.迷ったら転職エージェントに相談してみるのもアリ

「自分が本当は何をしたいのかわからない」「もしかしたら営業職を辞めるべきではないのかも……」と逆に混乱してしまった人は、まずは“転職エージェント”を活用してみましょう。

さまざまな転職者からの相談に乗ってきたエージェントにかかれば、個人の志向性やキャリアを客観的に分析してくれますし、営業職を続ける場合と職種を変える場合どちらも考慮した求人紹介をしてくれます。

転職はその後の人生を左右する大きな決断です。
とにかく1人で判断を急ぐことだけはせず、冷静に現状を分析した上で次のステップに進むように心がけましょう。

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大阪 太祐

東京の大手不動産でリテール営業を経験。30歳を節目に故郷の東北へUターンし、地元の転職支援会社へ入社。主に20~30代の若い人材のキャリアカウンセリングや、転職活動サポートを担当している。趣味はライブ鑑賞とスノーボード。

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