【インタビュー】仙台に根を張るからこそ生まれる価値。地方から生み出すグローバルスタンダード

三輪様が仙台で創業に至る経緯を教えてください。

三輪様

元々、エンジニアとして東京で働いていました。30歳の働き盛りの時、家庭の事情で地元へ戻ろうと思ったのですが、働きたい企業が仙台にはありませんでした。

そんな時、IT企業の東北支店を任せてもらえることになり、仙台と東京を往復する生活を送っていました。しかし、その仕事では地域に貢献できている感覚は得られませんでした。地域に根を張らないと、地域への想いがきちんと反映されないと身をもって体験したわけです。だから、自ら起業して仙台に本社を構える決断をしました。

神谷

実は三輪社長とは、この時からお付き合いさせていただいております。仙台のIT業界はまだ受託型が中心で、自社サービスを展開するところが少ない中、自ら会社を作るとおっしゃったのが印象的でした。

三輪様

まずは経営を学ぶため、仙台のベンチャー企業で働きました。そこで私と同じ志をもった仲間と出会い、ワイヤードビーンズを創業しました。

東北に「芯の通った、グローバルに戦える企業を作りたい」という思いは当時から今に至るまで持ち続けています。ユニコーン企業になる必要はなくて、小さくても技術や実力が光る会社を作ることが、地域における雇用の受け皿にもつながっていくと考えています。

玉水様の転職のきっかけは何ですか？

玉水様

東京で働いていたのですが、私も家庭の都合で急遽仙台に戻ることになりました。そのとき、転職活動期間が2ヶ月程度しかとれなかったので、自分自身の力だけで探すのは難しいと判断して転職エージェントを利用。その際に相談したのがヒューレックスさんでした。

幾つかの求人を見ましたが、当時携わっていたオンラインショップの仕組みを作る仕事がすごく楽しかったので、同じ仕事を仙台でもやりたいと思っていました。しかし、仙台にはそういう会社がほとんど無くて……。ピンポイントで現職のワイヤードビーンズを紹介してもらった形です。やはり自分の力だけで探すのは難しかったと思います。

また、転職活動を通して学んだことも多かったです。自分のキャリアや得手・不得手なことを振り返ることができましたし、IT業界全体のことを知ることもできました。前職では他の会社がどういった事業をしているのか、なかなか触れる機会がありませんでしたから。

実際に働いてみて良かったことや困ったこと、やりがいはありますか？

玉水様

仙台にいながら、これまで東京で培った自分の力を発揮することができたのが良かったです。さらにECサイトのシステム構築だけではなく、当社では自社製品を企画・販売しているところに魅力を感じています。

前職ではシステム開発だけをしていたので、お客様のニーズを理解するのに苦労しました。お客様にとって本当に意味があるシステムを開発できているのか、実感が湧きにくいことがよくありました。

実際に商品を売る側の視点の話も聞けると、もっと良い提案ができますよね。自社の成功事例を他のお客様にも共有することで、お客様の成功事例をさらに増やしていくことができると思いました。

三輪様

弊社では、大手企業のグローバルECサイトを開発・運用していますが、その技術を活用し、職人とのものづくり事業や地域企業のDX支援を推進する事業も展開しています。そういった事業は、自分たち自身が取り組んでいるDXのノウハウを活かすことで、より具体的で効果的なマーケティング支援が実践できると考えています。

世界規模のECも支え、地域のDXも支える。我々のチームや技術が間に入ることによって、グローバルと地域をつないでいます。

今、弊社のものづくりの事業は約40ヶ月連続で前年同月比の約130%で推移しています。売上全体のほぼ90%はEC経由での販売です。百貨店で売るよりもECの方が多い。そのノウハウをいろいろな会社へ提供しています。こういった点は弊社の強みだと思っています。

プライベートの過ごし方を教えてください。

玉水様

休日はドライブをしたり買い物したりすることが多いです。仕事のことばかり考えているとアイデアが出てこないので、なるべく仕事から離れるようにしています。読書の際も、ITと関係のないビジネス書を読んだりしていますね。

また、首都圏に比べて、仕事とプライベートの切り替えがしやすいと思います。弊社には首都圏から仙台にUターン・Iターンしてきたメンバーが多くいますが、住みやすい、子育てしやすい、という声がよく聞こえてきます。自然が多い、通勤時間が短くなる、居住スペースが広くなる、という点などは大きなメリットですね。

三輪様

仙台は東京に比べて通勤時間も短いですし、居住空間も広いですから、リフレッシュしやすい環境ですよね。読書に充てる時間も確保できます。

ワイヤードビーンズ 様では、どんな人材を求めていますか？

三輪様

まずは東北に帰ってきたいと思っている方です。なおかつ、これまでの経験は存分に活かしたい、グローバルな視野を持って自分の力を発揮していきたいというモチベーションのある方ですね。また、それぞれ異なる力を持ったメンバーが同じ方向を向いて協力しあいながら、能力を発揮していくことが理想です。ワイヤードビーンズの一員になって働きたい、という強い想いで応募してくれたら嬉しいですね。

神谷

地域のために貢献したい、意欲的な方を積極的に採用されているのではないかと思います。ワイヤードビーンズ様では「東北に戻ってきたい」「高いクオリティの仕事がしたい」、その両方を実現することができます。仕事への意欲がある高みを目指す人にとって理想的な環境だと思います。

人材採用のパートナーとしてヒューレックスを選んだ理由を教えてください。

三輪様

多くの転職希望者は自分に合う企業探しで迷ったり、時間がなくて探せていなかったりします。そんな方は、ぜひヒューレックスさんに相談してほしいです。

現在、弊社は14期目に入っていますけれども、ヒューレックスさんもこれまで長く転職支援に取り組んでいらっしゃる。そこが他のエージェントとは違うわけですよね。創業して間もない企業とは異なり、転職者をサポートするノウハウがあって、この地域での求人企業との繋がりが強いから、実績を残しているのだと思っています。

また、ヒューレックスさんは求職者の人となりや転職の経緯をしっかりヒアリングをされていて、弊社に詳しく伝えてくれます。お会いする前に相手をある程度理解できることは、非常にありがたいです。

神谷

我々を利用していただく企業様に対しての提供できる価値は、例えば求人票や求人サイトの情報には載っていない部分もきちんと求職者の方々にお伝えができるところだと考えています。

三輪社長には会社を立ち上げる時からお話を伺っていますから、日本のものづくりをITの力で救いたいという志はもちろん知っていますし、長い年月をかけて実績を積まれてきたお姿を拝見してきました。その思いを形にするために必要な人材像も理解しています。そういった情報を伝えることで求職者の方々の動機形成にもつながります。

ネット上での求人情報だけで自分に合うかどうかの判断は難しいと思いますので、我々のほうから伝えに行くことを意識していますね。仙台に素晴らしい会社があるということをもっともっと広めていきたいです。

最後に今後の事業の展望と求職者の方へのメッセージをお願いいたします。

三輪様

事業規模が拡大し、事業領域も増えてきたので、目標の達成に向けて、より具体的に取り組んでいきたいと考えています。

特に職人とのものづくりや地域へのDX支援は、ある程度軌道に乗ってきました。一方で、今も困っている職人や中小企業はたくさんいらっしゃいます。

そういった方々を地域のグローバルカンパニーが助けていくというのはすごく大切なことなので、スピード感をもって取り組んでいきたいと考えています。我々の事業に共感し、我々と一緒に地域を支えてくれるエンジニアの方にぜひ来ていただきたいと思います。

玉水様

東北には優秀なITエンジニアがたくさんいますが、ほとんどが東京へ行ってしまう現状があります。それは受け皿となる企業が無いことが理由です。東北で育った人が東北で活躍できる場所をつくることが自分のミッションだと思っています。

地域企業の成長には、地域に対する強い思いや主体性が欠かせません。そういったマインドをお持ちの方に来ていただけると嬉しいですね。

神谷

コロナ禍でEC市場はさらに加速しています。ワイヤードビーンズ様は、皆さまが楽しみながら仕事に従事されています。

新たなメンバーが加われば、もっといい仕事ができるでしょうし、影響力も大きくなりますから、地域の活性化にもつながっていくのではないでしょうか。私もその一助となれるように、ワイヤードビーンズさんの魅力を転職希望の方々にお伝えしていきます。